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スーパーアイドルの闇

ジャスティン・ビーバーが薬物依存のリアルを告白! 「スタッフが、僕の脈があるかを確認していた」

2020/02/07 18:29
堀川樹里(ライター)

 そして、「金は腐るほどあったから、周囲には金目当ての奴らがわんさかいた」「悪いことを好んでやるようになっちゃったんだ。だって目の前に転がってるんだもの。これやったら、僕はきっとハッピーになれるんだ、って思っちゃったよね」と、19~21歳の頃のダークな時代を振り返った。

 「笑顔のマグショット」「レストランの厨房にある掃除バケツに放尿する動画」「法廷でのブーたれた顔」など、問題児の頃の悪事の映像が次々と流れる中、ジャスティンは、大勢の人と働いていたにもかかわらず無責任なことばかりしてきたことについて、「これって家庭で学ぶものだと思うんだけど、僕が育ったのは、信頼とか責任とかない不安定な家庭環境だったから、身についてなかったんだ」と説明。

 悪ガキでお調子者、なおかつチームプレーが苦手だったため、所属していたバスケットチームのコーチからも嫌われており、子どもの頃から「僕は悪い人間なんだ」と思っていたそう。「両親から学ぶべきチームワークも、(自分の父と母は結婚してなかったし、仲も悪かったから)全然学べなかった」と述べ、それゆえ無責任なことをしてしまったのだと語った。

 ハイになって「今が楽しければいいや」とやりたい放題してきたジャスティンだが、このままだと死んでしまうと自覚し、断薬に踏み切ったとのこと。「夜、部屋で寝てると、セキュリティー担当がやってきて、僕の脈があるか確かめてたんだよ。僕がちゃんと生きてるかって」「朝起きると、まず錠剤を飲んで。そして大麻を吸わないと、一日が始まらなかったんだ。本当に怖かったんだ」と依存症状態を生々しく激白し、「お願いだから断薬させてください。そしたら、あとは自分でなんとかしますから」と神に祈ることで、断薬に成功できたものの、根本的な問題は解決されていないため、「また戻っちゃうんだよね。よくある話だけど」と、あきらめたような顔をしてみせた。

 2014年9月からジャスティンを担当している医師は、「初めて彼を診察した時は、薬物をやめたばかりでボロボロだった」「不安定で、不眠状態だった」と回想。ジャスティンはこの医師のもと、薬物依存を根本的に断ち切る治療を受けており、ドキュメンタリーでは抗うつ剤を飲んだり、脳や内臓により多くの酸素を送る寝袋のような装置に中に入る療法を受けたり、「NAD」と呼ばれる点滴を受けていることも紹介された。NADは、ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドのことで、薬物依存によりダメージを受けた脳の機能やDNAを修復する治療に役立つとされている。ジャスティンは、いまなお体中に毒素がある状態で、ひどいニキビもそのせいだと説明していた。

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