ユーチューバーのおふざけだって!

「ジャスティン・ビーバーの汚食事写真」はフェイクニュースだった! 米大手メディアもまんまと騙される

2018/10/31 18:38
こちらが問題のフェイク写真

 先週、公園のベンチで一人で食事する姿がパパラッチされ、「食べ方が汚い!」「食事マナーがなってない!」と大バッシングされたジャスティン・ビーバー。その写真は、まるでトウモロコシを食べるかのように、ブリトーを横にして真ん中からかぶりついているというもの。これは10月25日、米大手電子掲示板「レディット(Reddit)」に投稿されたもので、「“永遠のアイドル”であるジャスティンが、ビーバーさながらにブリトーを食い散らかそうとしている」と、瞬く間に大騒ぎになった。

 米三大ネットワークのABC局やNBC局のニュース番組でも「汚食事」が報じられたのだが、実はこれ、巧妙に仕組まれた「そっくりさんによるやらせ」だったことが明らかになった。

 仕組んだのは、「最高の人生は、コンフォートゾーン(自分にとっての安心領域)の外にある!」を信条とする、エジプト人のアマール、フランス人のトーマス、アメリカ人のマット、トルコ人のデリンの4人組。彼らが2015年に立ち上げたYouTubeチャンネル『Yes Theory』では、コンフォートゾーンから出るために、「嫌なこと」「怖いこと」「苦手なこと」にチャレンジしている。大物俳優ウィル・スミスが今年9月、50歳の誕生日にグランドキャニオンの上空でヘリからのバンジージャンプに挑んだのだが、これも裏で絵を描いていたのは彼ら。ウィルも絶賛するアイデア軍団として話題を集め、現在の登録者数は261万人を超える人気ユーチューバーである。

 そんな『Yes Theory』に、現地時間10月28日、「ジャスティン・ビーバーのフェイク写真でインターネットを騙したぜ!」というタイトルの動画が投稿された。

 彼らはまず、「イタズラ好きでもある自分たちは『Yes Theory』と無関係のストーリーをネット上で大流行させたい、という願望を抱き続けていた」と告白。そんなある日、「うす気味悪いほど」ジャスティンに似ているブラッド・ソウザという若者のインスタグラムを偶然見つけ、「これだ!」とひらめき、夢をかなえることができたと説明した。

 彼らは、カナダ在住のブラッドをアメリカのロサンゼルスに呼び寄せ、「公共の場で妙なことをしているジャスティン・ビーバー」の写真を撮影しようと話し合い、「ブリトーに真ん中からかじりつく、ジャスティンのパパラッチ写真を撮影する」ことに決定。ジャスティン本人のパパラッチ写真や映像を研究し、タトゥーの有無から偽物だとバレないように、首や手首が隠れる大きめのパーカーを用意。世捨て人のように髪をボサボサに伸ばしているジャスティンに似せるため、ブラッドにウィッグをかぶせた。そして初めにおばあちゃん女優を雇い、「よろよろと道路を渡る老婆を見て、ジャスティンが車から飛び降りて助ける」という動画を撮影。たまたま観光バスが通りがかって大騒ぎになり、4人は好感触を得たという。

Believe (Deluxe Edition)
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