海外
整形を肯定する時代に

“無名の人”にされた鼻手術、愛ゆえに受けた膣手術……美容整形を告白したセレブ

2019/09/16 17:00
堀川樹里

 昨年、第一子を産んだ女性ラッパーのカーディ・B。今年に入ると、「(産後太りでも)エクササイズする時間はないし、垂れた乳が上向きに戻るわけない」と、豊胸と脂肪吸引したこと、手術の後遺症で足首がむくみ、つらい思いしたことまで赤裸々に語ったのだ。

 外見が重視されるショービズ界には美容整形を受けた人が多いとされているが、公にしなかったり、かたくなに否定したりする人たちがほとんどだった。しかし近年は、カーディのように美容整形をオープンにするセレブが増えている。今回はそんな、美容整形をカミングアウトしたセレブを紹介しよう。

イギー・アゼリア

 2014年に世界的に大ヒットした曲「Fancy」で、一躍有名になった女性ラッパーのイギー。オーストラリア出身の白人で物おじしないブロンド美女、という異色の存在を毛嫌いする同業者は多かったが、裏表のない性格は多くの女性たちの支持を得た。

 彼女が整形をカミングアウトしたのは15年のこと。米ファッション誌「VOGUE」で、「4カ月前に豊胸手術を受けたの」「ずっと大きくしたかったのよ。胸元にパッド入れるのが嫌でたまらなくって」「本当は秘密にしようとしていたの。自分には10代の女性ファンが多いから、彼女たちが自分の体をネガティブに受け止めちゃうかもしれないと思って。でも私は秘密を守れるタイプじゃないから」と告白。無名時代にモデルで生計を立てていた頃から、「上半身は小さくてサイズ0か2なのに、下半身が太いからパンツサイズが6」という「プロポーションの悪さ」に悩み、ずっと豊胸したかったのだという。

 その5カ月後、今度は米誌「Seventeen」で、「鼻の形を整えた」と激白。その後も、「顔が変わった」「お尻がさらに大きくなった」などとウワサされ、16年カナダ版女性誌「ELLE」で、「16年は、有名、無名、関係なく、多くの女性が美容整形を受けている事実をみんなが受け入れる年になると思う」「だって、これが現実だから。みんなやってるんだから、美容整形はタブーなんかじゃないのよ」と持論を展開。「私が鼻を整形したのは、16歳の時にサッカーのボールが当たってこぶができちゃったから。それが嫌で仕方なくて、だから直したの」と、きちんとした理由があったのだと弁明していた。

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