コラム
知られざる女子刑務所ライフ68

元女囚が考える岡崎聡子さんの逮捕――更生の早道はステキなパートナーを見つけること

2019/06/30 16:00
中野瑠美

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■「普通の子ども時代」を送れてなかった?

 びっくりしましたね、「和製コマネチ」こと岡崎聡子さんの14回目の逮捕。こんなにたくさんの逮捕回数は、死刑になったオウムの教祖くらいだそうですよ。逮捕回数でメダル……とか不謹慎なことを思ってしまいました。

 ニュースによると、4月下旬に都内の交番に「物をなくした」と言いに来た時に、もう言動がおかしくて、尿検査したら覚醒剤の陽性反応が出たそうです。「重度の依存症」ゆう報道も目立ちますね。

 それにしても岡崎さんの事件は残念です。岡崎さんはもう還暦間近で、私より大先輩なんですが、小学1年生から中学2年まで体操をやっていた私にとって、大スターでした。だって15歳でオリンピックですよ? あのコマネチと同い年で。岡崎さんの妹さんも選手で、「体操一家」として有名でしたね。

 シャブ以外での(笑)岡崎さんと私の共通点は、子どもの頃から体操の英才教育を受けていたため、ちゃんとごはんを食べられなかったことかなと思います。オリンピックには程遠い私ですら、食べ盛りなのに給食ではなく「野菜ジュースとサラダ」みたいな食事を一年中続けてました。太ってると平均台から落ちた時とかのケガが重くなるからなんですが、生理は止まるし、空腹でイライラするし、ええことは何もなかったですね。実は、苦労のかいあって、大阪ではかなり上位のランクやったんです(ちょっと自慢)。

 私は転校もあって体操をやめたんですが、「普通の女子中学生の生活」の気楽さに、最初はめっちゃ驚きました。すぐになじみましたけど。岡崎さんは、ケガで引退後もエアロビクスの普及をがんばったりしてましたから、心が休まる時がなかったのとちがいますかね。

 ちなみに清原和博さんも子どもの頃から野球だけやってきて、引退して急にやることがなくなって、どうしていいかわからなかったそうですね。それで暴飲暴食のち糖尿病、そしてクスリ……となっていったようです。

 映画の子役さんも、小さい頃はチヤホヤされて、大きなったら仕事がなくなって「転落コース」もけっこうあります。子どものうちに子どもらしい生活ができないのはアカンかなとも思いました。

アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 塩対応な私の旦那様はハイスペックな幼馴染!?~トロトロに甘やかされて開発される体~
  2. 交際ゼロ日で嫁いだ先は年収5千万円のスパダリ農家~20歳、処女を弄ぶ優しい指先~
  3. お花屋さんは元ヤクザ~閉店後の店内で甘く蕩ける~
  4. 体育会系幼馴染は世界一の溺愛男子~全人類の好感度がある日見えたリケジョの私~
  5. 淫魔上司は不器用な溺愛男子~インキュバスが魅せる激甘淫夢は人外の快感~
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト