工藤静香のヤンキー・ファッションチェック【第3回】

工藤静香のファッションは「ヤンキーっていうより……」――ヤンキー界の重鎮が驚愕の回答

2019/05/19 14:00
サイゾーウーマン編集部

着用するファッションが、ことごとく「ヤンキー丸出し」とネット上で嘲笑されている工藤静香。しかし、それはホントにヤンキーファッションなのだろうか? そもそも、「ヤンキー」とは何をもって認定されるのか――? そこで、ヤンキー界の有名人たちに静香のファッションをチェックしてもらった。プロの目が下す「ヤンキー度」はいかに――!?

◎査定する静香ファッション一覧

ヤンキーっていうよりフィリピン人女性だったら100%

 埼玉のレディース「紫優嬢」の四代目総長(1991年当時)で作家の中村すえこ氏ヤンキーファッションを標榜するアパレル会社「BIRTHJAPAN」の石川智之社長に続き、最後は自らも青春時代は不良少年として過ごし、現在はヤンキー漫画『ドルフィン』(秋田書店)の原作者や青少年不良文化評論家などの肩書を持つ、ヤンキー界の重鎮・岩橋健一郎氏に話を聞いた。

――岩橋さんから見て静香のファッションのヤンキー度は何%だと思いますか?

岩橋氏 ヤンキー度でいうと55%。どっちかというと、見た瞬間、ヤンキーっていうよりさ、線の細さと髪形なんかもさ、サーフィンやってるから色も浅黒いしフィリピン女性にしかみえなくて。フィリピン人女性だったら100%だよね。

――フィリピン人女性……ですか……。それは意外な視点ですね。ちなみにヤンキーファッションの定義とは?

岩橋氏 ヤンキーファッションっていうのは、要は見栄っぱり度か目立ち度が肝だから。ヤンキーは「見栄を張る」っていうのが体の根底にあって、もしくは目立ちたいというね。目立つ服を着るっていうのは、覚悟と勇気、なおかつ潔さが必要だから。それを持っている人っていうのは、ヤンキー気質を持っているというのが特徴なんだと思いますよ。

――ネットでは静香のファッションがヤンキーとして叩かれる一方、昨年ヒットした『今日から俺は!!』(日本テレビ系)などヤンキーをモチーフとした漫画やドラマなどが後を絶ちません。ヤンキーやヤンキーファッションが日本の文化から消えない理由とは?

岩橋氏 人って必ず善と悪をつけたがるじゃない。ね? 善と悪。あの人は良い人、あの人は悪い人ってね。悪=ヤンキーだから。ヤンキーファッションっていうのは、悪い人たちが好きなファッションだよね。この世から“悪”は、なくならないでしょ? それとヤンキー文化が消えないのは一緒だよ。

――なるほど。そうすると、静香のファッションが叩かれるのは、人はヤンキーという「悪」が気になって仕方がないからということですね。

岩橋氏 そうそう。怖いもの見たさですよ。夏になると肝試しで、幽霊見たら怖いのに、見に行きたがるでしょ? それと一緒ですよ。近づくと怖いけど、人間って見たがるんですよ。

 ヤンキーに詳しい方々に聞いた静香のヤンキー度は30~55%という結果に終わった。元ヤンキーたちから見た静香は、さほどヤンキーではなかったが、人の目を惹きつけてやまない静香のファッションに、これからも注目したい。

岩橋健一郎(いわはし・けんいちろう)
青少年不良文化評論家。ヤンキー漫画『ドルフィン』(秋田書店『マンガクロス』で連載中)の原作者。
Twitter:@yankee4649

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