コラム
【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~

「高い保育料払ってるのに」私立幼稚園のママが、土曜日の“園庭掃除ボランティア”に怒り

2019/03/06 13:00
池守りぜね

 都下にある私立幼稚園に4歳児になる娘を通わせている幹江さん(仮名)は、実際に入園してみて時間の制約が多いと感じている。

「幼稚園の評判をまとめたサイト内でも、子どもたち一人ひとりに寄り添う教育をしていると高評価だった園に入園させました。入園前から、未就学児向けに開催している月1回の園行事にも参加し、園長に顔を覚えてもらえるようにしていました。園長が『うちは平日の行事も多い。子どものための休みが取れないような親はうちの園には向かない』と言っていたので、覚悟はしていたのですが、ここまで多いと専業主婦の家庭以外は通わせられないと思いました」

 幹江さんは、子どもが幼稚園に通うようになったら、パートタイムで働こうと考えていたが、結局、専業主婦を続けている。

「うちの園では、保育の必要がない土曜日に、保護者による園庭掃除や、教室の大掃除があるんです。安くない保育料を払っているのに、なぜ保護者がボランティアに駆り出されるのか納得ができず、一度、家の事情で休んだのですが、先生から『どこかに出かけたのですか?』と詮索されたんです。掃除は有志による参加のはずなのに、無言のプレッシャーを感じましたね」

 さらに、入園してからの“精神的な負担”として、家庭訪問があるという。

「年に一度、担任の先生による家庭訪問があります。その時は、子ども部屋の掃除から、先生にお出しするお茶菓子の用意まで準備に追われています。昨年、初めてだったのでお茶など用意せず、あとで同じクラスのママたちに『それではだめだよ』と注意されました。先生は忙しくて、お茶などは飲んではいかないが、マナーとして用意しておくべきだというんですが……先生に確認しようにも、扱いづらい母親と思われると怖いので聞けませんね」

 このように、大事な子どもを預ける場所なので、幼稚園の言い分を全て受け入れてしまうママたちも多いという。

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