カルチャー
関わると危険? 女子がハマりやすいコミュニティ&ビジネスの闇

過剰な「女は生きづらい」発言はなぜモヤモヤする? 社会学者が一刀両断

2018/10/28 17:00

「結論からいうと、ツイッター上における性差を強調した発言は、最初から炎上狙いの部分もあると思います。過激な発言で注目を集めたり、みんなに見てほしいという承認欲求が目的だったりするので、発信者がフェミニズムについて理解しているとは思えません」

 つまり、美波さんはネットの発言に「釣られた」だけという可能性が大いにあり、フェミニズムについて議論するまでもないということらしい。とはいえ、「こうしたツイッターの発言がなぜ炎上するのか、性差の観点から考えることはできます」と新先生。

「このツイートのような考えを持つ女性は、少なからずいるとは思います。それぞれが経験したことに基づいて『男性のいない世界に暮らしたい』と考える女性がいるのは仕方ないといえます。ただ、そうした自分の感覚で男性をひとくくりにして悪者にしても、炎上するだけですね。一方的に男性を排除する言い方に対して、『どうしてそうなるんだ』と反論が出るのは至極当然です」

 要するに、大事なのは文脈。「女性だけの街」の意見は、なぜ男性を排除するシェルターのような街を求めたのかという理由がちゃんと書いてあれば、美波さんがモヤモヤすることもなかったのです。ところが、炎上した発言は強い排除の気持ちだけが先走っているため、抵抗感を生んだのだと考えられます。この構造は、女性専用車両に「男性差別するな」とプラカードを下げて乗り込む男性と通ずるものがあると新先生は分析します。

「痴漢行為がなくならないことに加え、痴漢冤罪事件で男性の被害も生じているという文脈が理解できていれば、女性専用車両の導入は納得できるはずです。ところが、一部の男性たちには男性差別、男性排除の動きに見えてしまっている。同じ電車賃を払っているのに、女性だけガラガラの専用車両に乗るのは不平等だと彼らは主張しますが、痴漢防止のためという正当な理由あっての措置なわけですから、そこに突っ込むのは文脈を理解していないと言わざるを得ません」

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