コラム
知られざる女子刑務所ライフ48

清原和博さんを追い込まないで! 元女囚が語る、リハビリ中の元薬物中毒者への接し方

2018/09/30 16:00

 清原さんは、「文藝春秋」(9月号・文藝春秋)に手記を書いていて、今もリハビリをがんばっているそうですが、前から糖尿病なのに加えて、うつ病にもなっているそうです。服薬と通院はしんどいでしょうね。それで、くじけそうになると「今までで一番辛かったあの時のことを思い出す」そうです。

 「一番辛かった時」とは留置場での日々。留置場では、自分が「清原和博」として生まれてきたことすら後悔したのだとか。そんな思いでリハビリをがんばっているのに、いきなり警察官がやって来て、問答無用でパトカーに乗せられたら、どんな気持ちでしょうか。うつ病と糖尿病のせいで、死ぬことしか考えられない中で、一生懸命に自分と戦っている人に対して、「それはないやろ」と思いました。

 「ポスト」は直接警視庁に取材していますが、広報課が「お答えできない」とだけ言ってきたそうです。なんなんですかね。警察に限らず、多くの人が「まだやってる」と思うのは仕方ないかもしれません。清原さんがまた逮捕されたらビッグニュースですから、それを狙ってる人も少なくないでしょう。

 でも、ここはひとつ、みんなで温かく見守りませんか? 元ポン中には、それが一番なのです。私も、この場をお借りして、「キヨ、がんばれ!」と叫ばせていただきます。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

※この連載が本になりました!
女子刑務所ライフ!』(イースト・プレス)発売中です。

最終更新:2018/09/30 16:00
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