コラム
“中学受験”に見る親と子の姿

「中学受験は害悪」という公立小の先生も? 「行事と塾の両立」「担任の無理解」めぐる親の葛藤

2018/09/30 16:00
Photo by Photography from AC

“親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 筆者は長年、中学受験生保護者からの相談を受け続けているが、毎年、この時期になると、「学校行事と塾の優先順位の在り方」について、質問が押し寄せる。運動会や学芸会、合唱コンクールなどの学校行事が立て込んでいる秋~冬だからこそ発生する、こんな悩みだ。

「運動会のダンスの居残り練習をしていると塾には間に合いません……。練習をやらせず、塾に行かせるべきでしょうか?」
「6年生なので、分刻みで動かざるを得ないスケジュールなのに、よりによって委員会の長に選ばれてしまい、放課後の時間を取られてしまう。子どもに『そんなことをやっている時間はない!』と言うべきでしょうか?」

 要は、過去問を粛々とやっていかなければならない6年生の秋~冬、「受験勉強に集中したいのに、それ以外の余計なものに邪魔されて困る」というわけである。

 悩ましいことに、この問題には、担任の先生との関係性も影響してくる。私立小学校、あるいは公立でも中学受験率が非常に高い小学校の場合は、学校全体がそのことを納得しているので、受験組にとっては何かと都合が良いシステムができあがっている。例えば、受験本番週は児童がほとんど登校してこないのは織り込み済みなので、その週、「留守番部隊」の児童たちは、校内で映画鑑賞をするといった“特別カリキュラム”を組まれる……そんな学校もたくさんあるのだ。

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