【THE 筆跡鑑定ファイル】

相模原障害者施設殺傷事件・植松聖被告は、内向的だけど目立ちたい「アンバランスな人間」【THE 筆跡鑑定ファイル】

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が刺殺、27人が負傷した事件から1年がたつ。植松聖被告は「手紙魔」でもあり、事件前に衆議院議長に手紙を渡そうとしており、事件後も複数のメディアに対し手紙を送っている。ここではその手紙に書かれていることではなく、手紙の「筆跡」に注目したい。筆跡鑑定人で、筆跡心理学に基づいた書籍『自分のイヤなところは直る!』(東邦出版)の著者、牧野秀美氏に植松被告の筆跡からその人物像を読み解いてもらった。

■簡単なはずの字を間違えて書く心理とは?

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Youtube「ANNnewsCH」より

――植松被告が事件前に送った手紙と事件後に送った手紙は、同じ人が書いたのだろうか? と思うほど筆跡が異なるように、素人目には見えます。事件前の字は子どもが書くような字に見えますが、事件後は大人の字になっているというか。

牧野秀美氏(以下、牧野) 一見すると文字の形が異なっているように見えますが、両方とも本人の筆跡です。確かに事件前の横書きの筆跡は、拘置所で落ち着いて書かれた縦書きのものより、雑で稚拙な感じを受けますが、これはその時の精神状態の違いが大きいのではないかと考えられます。横書きの手紙を見ると、教員免許を持つ植松被告の文字は漢字が多く、誤字や脱字が見受けられません。しかし、非常に目立つ箇所の「戦」の字を間違えています。

――ちょっと珍しい間違え方ですよね。「戦」という字はよく見るので、間違えようがない気もします。

牧野 「自分は有能である」と慇懃にアピールしている植松被告にとって、小学生で習う単純な文字を間違うとは考えにくいことから、通常とは違う精神状態であったのではないか、例えば、これから事件を起こすことで、日本中から一斉に注目を浴びている自分の姿を想像し、精神が異常に高揚している状態などが考えられると思います。横書きと縦書きで特に違いが出ているのは「思」という字です。縦書きに比べ、横書きでは下の「心」という文字の左右の払いが短く、異なる感じを受けますよね。

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Youtube「ANNnewsCH」より

――横書きだと、下の「心」の部分が、きゅっと縮こまっているような感じですね。縦書きは、心の部分が一気にのびのびしています。だから、違う人が書いた字のように見えてしまうんですよね。

牧野 ただ、そのほかの特徴(かんむりの独特な形、へんとつくりの間の間隔、接筆部分が閉じている、角に丸みがあるなど)などは一致しています。横書きを見ると、文字を下部の罫線にぶつからないように書いていますよね。一方、縦書きで「思」などの文字の左右の払いが長いのは、下の罫線がないために、のびのびと書けた結果です。植松被告は、文字を罫線と交差させて書きたくない気質なのでしょう。縦書きにあるような、左右払いの長い形が本来の筆跡だと思われます。 通常、残虐で暴力的な犯罪者は、衝動性を抑えられないものです。そのような気質は交差文字(異常接筆や線衝突)となって表れるものですが、植松被告の筆跡に、交差文字はほぼ見られません。何かの拍子で画線が交差した文字はいくつかありますが、安定的に交差文字が現れているわけではないようです。植松被告は、残虐な犯行を行っていますが、衝動的犯罪ではありません。

自分のイヤなところは直る!
冷静のように見えるところも不気味

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