コラム
角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第91回

認可の有無は関係ない! 「子を預かることで親に罪悪感を持たせない」のが保育園の仕事

2015/07/04 16:20

 うちの園は兄弟が4組在園していて、来年はさらに3組増える予定ですが、認可園では兄弟バラバラになったりすることが当たり前だそうです。先日、認可園から転園を考えている方が見学にきて、「今日は有給なんだけど、子どもは保育園に預けてきました」と説明されたこと自体、最初は意味がわからなかったのですが、認可園では保護者が有給を取ったら預けてはいけないそうです。「有給の時に、もし子どもの体調が悪くなって保育園から会社に電話が行ったらアウト」、「お迎えに行くときにスーパーやデパートの買い物袋を持って行ったら保育園に怒られる」と言っていたことに驚愕しました。

 その話を聞いていたせいか、今問題になっている埼玉県所沢市の「育休中は退園」という指針は、行政がやりそうなことだと思います。「育休中は預かり時間に制限」とかにすれば、子どもの友達関係は継続するし、ママは多少でもラクになるし、極めて人間的な代案だと思うのですが……。親としては、朝の散歩とランチを保育園で済ませてくれるだけでも、助かりますよね。

 認可園の話は転園してきた子ども親や見学の方から聞くくらいですが、うちとは別次元の保育園が世の中にたくさんあるのだなと思います。保育園はサービス業。子どもはいつも優しい先生が好きで、親はなるべくラクしたいのが本音だと思います。預けることに罪悪感を持たせないのが、保育園の仕事。家に帰って「こんなことできるようになってる!」などと驚いてくれるよう、結果の出せる保育をモットーにしています。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では7歳の愛娘の子育てに奮闘中。

最終更新:2015/07/04 16:20
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