ひた隠しにしてきた家族への愛を爆発させた、ジャッキーの『ポリス・ストーリー　レジェンド』

■「マジ、痛いんで～」と60歳にして弱気に……

　4月に60歳の誕生日を迎えたジャッキーは、自分がスタントマンなしでアクション映画に出演するのは本作品が最後になるだろうと発言。2012年にアクション映画引退宣言ｗｐしたものの、本作品のため撤回した彼ですが、やはりかなりしんどいよう。「これからスタントマンを使うけど、みんなどうか許してほしい」と発言しており、「アクションシーンは、とても痛いように見えると言われるけど、本当に痛いんだよ」という気弱な言葉も……。

■家族への懺悔を生かしに生かした！

　ジャッキーには1982年に極秘結婚し、20年間秘密にしてきた妻子がいます。最近、家族のことについて話すようになりましたが、「自分は世界中飛び回り、映画を作ってきた。本当に家族をないがしろにしてきた。息子が父親を必要とする時もそばにいてやれなかったし、妻のためにも、両親のためにも、時間を作ってあげるなんてことはしなかった」と懺悔の言葉ばかり。仕事に打ち込み、家族をないがしろにしてきた、本作品の主人公と自分はそっくりだとしみじみと語っています。その思いが、迫真の演技に生かされているのかも？

■後継者指名するなど、徐々にフェードアウトか？

　今後は後継者に受け継がせる形で、『ポリス・ストーリー』シリーズを続けたいと考えているジャッキー。後継者には息子のジェイシーか、何度も共演しているニコラス・ツェーの名を挙げています。また、武術演劇学校を設立したいとも語っており、「武術や演劇だけでなく、アクション映画についての全てを教える。編集とかもね」と意欲を見せ、自分は表舞台からフェードアウトしていきたいというようなニュアンスの発言もしています。

【見どころ】
本作品を機に身辺整理を始めたジャッキーが、家族とファンのために渾身の力を込めて披露する最後のリアル・アクションに注目！