いったい何のために!?

『奥様は、取り扱い注意』より気味が悪い!? 空き巣に「歯ブラシ」だけ盗まれたバツイチ女性

2017/11/22 22:30
akisu
カナコさん(仮名・29歳)

 綾瀬はるか主演の連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。特殊工作員という過去を持つ専業主婦の綾瀬演じる主人公・伊佐山菜美が、同じセレブ住宅街に暮らす、主婦友の大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)と共に、主婦の間で起きるさまざまなトラブルを解決していくというストーリー。

 11月22日放送の第8話では、菜美たちが近所に住む主婦・妙子主催のホームパーティに出席する。妙子の夫は、1年前に収賄疑惑で世間を騒がせた大物政治家で、そのイメージ回復のために時折パーティが開かれるという。数日後、街では立て続けに空き巣事件が発生。菜美の家にも空き巣が入り、偶然居合わせた勇輝(西島秀俊)が犯人に殴られて負傷する。空き巣の犯人が金目の物を奪っていないこと、妙子のホームパーティに出席していた家ばかりが狙われていることに気付いた菜美は、夫のために“真犯人”への復讐を決意する……という展開だ。

 現実で、ドラマさながらの空き巣被害に遭った人がいる。カナコさん(仮名・29歳)は、夫と離婚後、息子と2人暮らしをしているマンションで発生した集団空き巣について話してくれた。

「離婚して、今のマンションに引っ越してきました。周りは大きな公園がある閑静な住宅街。夜になると明かりや人通りはほとんどありません。マンションの住民は、私のような母子家庭や単身赴任の人が多く、夜は夜勤で家を空けている人も多いです。それで、建物自体空き巣に狙われやすかったのかもしれませんが……」

 しかし、空き巣に入られる理由はそれだけではない。それは、どのマンションにも起こり得る「あること」がきっかけだったという。

「入居してしばらくした頃、マンションの外壁工事があったんです。建物は古かったし、きれいになるのは良いことだと思いました。外壁工事が始まり、マンションの壁周りは工事の足場だらけになったのですが、まさか、この足場から空き巣被害に遭うとは思いもしませんでした。マンションはオートロックでしたし、防犯対策も特に気にしていませんでしたね」

 看護師の仕事をしているカナコさんは夜勤の時だけ、子どもを実家に預けていた。その日も夜勤を終え、いつも通り家に帰ると、窓ガラスが割られて部屋が荒らされていたのだった。

「部屋に入った瞬間、工事の足場から空き巣に入られたのだとわかりました。通帳はインターネットバンキングで管理しているのでもともとなく、金目のものを取られた形跡はありませんでした。しいて言えば、私の歯ブラシがなくなっていたくらいです」

 警察を呼んだが、被害も少なかったため、周辺のパトロールをして終わったという。窓ガラス代は保険が下りたため、頑丈な防犯ガラスに換えて、カナコさん自身も空き巣のことは早く忘れようとした。しかし数日後、さらなる被害が……。

「同じマンションの別の部屋でも数件の空き巣被害があったのです。盗まれた物は、またもや金目のものでなく、写真、下着などです。私と同じように歯ブラシを盗まれたという人もいました。被害者が皆、女性の住む部屋だったため、変質者の仕業だと思われました。結局、犯人が捕まらないまま外壁工事が終わったので、真相は今も闇のままです。マンションの中では外壁工事の人が怪しいのではウワサされてますけど……」

 実は、このように金目の物以外の空き巣被害は意外と多いという。特に多いのは下着で、ほかにはパソコンなどの電子機器を狙う手口もあるようだ。現在行っている空き巣対策について、カナコさんはこう語る。

「なるべく子どもを1人で家にいさせないようにしています。あと、警備保障会社のシールを貼るのも効果的。ほかには下着を外に干したらカーテンを開けて見えるようにしておき、乾いたらすぐに取り込むようにしています。金目のものを家に置かないのが一番ですけどね」

 思わぬところから起きた空き巣被害。オートロック付きのマンションだろうと油断は禁物だ。
(カワノアユミ)

最終更新:2017/11/22 22:30
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