キスマークや痣、性交時のマーキングは「愛情表現」で受け入れていいもの?

こんにちは。「運動の秋」しか選択肢がないであろう、大根 蘭です。

 ある日、女友達から報告を受けました。「セックスのとき、彼が、太ももや柔らかい場所をつねってアザを作ってくる」と。特に悩みでも相談でもありません。ただの報告ですが、なぜだか心配になったのです。キスマークであれば、心配になることはなかったかもしれません。

 そういえば、10年近く昔のことで忘れかけていましたが、キスマークをつけたがる彼がいました。見える場所はイヤだと伝えたところ、おっぱい(乳首周り)にたくさんつけられ、バスタイム前に自分のおっぱいを鏡越しに見ると、計10個ほどの乳首があるように見えた……苦い思い出です。そんなふうにキスマークをつけられた経験はあるけど、つねられてアザをつけられた経験はありません。女友達に、「アザがつけられるほどつねられるって、相当痛いんじゃない?」と質問すると、「すごい痛いよ」との回答。ええっ、すごい痛いのに……?

◎「愛情表現」? YES意見とNO意見

 報告をしてきた彼女以外に、セックスでつねられる経験者がいないか聞き込みましたが、私の周りでは「つねった経験のある男性」1名しか見つからず。しかしネットリサーチしてみると……結構いるものですね。つねられる女性たちの経験談がざくざく。様々なコメントを読んでいて、捉えた傾向ですが、今現在「彼がつねってくる」という女性のほとんどが、その行為を「愛情表現」と受け止めています。でも、経験のない方や男性意見の多くは、「それは愛情表現じゃない」と捉えたアドバイスを送っている。うーん……どっち? あるいは、ケースバイケースなのか?

 キスマークもアザも、情事の後でもすぐには消えない痕が残るわけで、いわばマーキングなようなもの。そこに「征服欲」や「所有欲」が見え隠れすることは、言うまでもありません。ただ、それを含めてのプレイ、つまり「性癖」ということもあります。性癖は人それぞれ、お互いが納得していれば、外部がとやかく言う必要もないことです。ちなみに私は、好きな人の耳たぶや首へのハムハム(甘噛み程度)は好きです。これも「性癖」でしょう。縛られる、噛まれる、尻を叩かれる、などなど痛みを伴うセックスが好きな人は男女どちらにもいますし、SM愛好家同士のお付き合いに口出しするのは野暮というもの。ここまでならOK、それ以上はNOというボーダーラインも、おのおの違います。

◆「愛情表現」と捉える人の意見

 傾向として、つねられている人は、噛まれ(歯形がつくほど)てもいます。そして、そういう方はネット上でなんだか嬉しそうに報告しているんですね。さらに、「この行為がなくなってしまったら、愛情が薄くなったのか不安になるかも」なんて意見も。マーキングされてうれしい、束縛されることに愛情を感じるっていう感覚も、一切わからないわけではないです。でも……。

「つねってくるのはセックスの時だけ。痛いけど、普段の彼の優しさはわかっているし、悪意がないのはわかっている。愛撫が人より強いだけかな♪」

それって、余計なお世話ながら、「DV被害の真っ只中にいる人みたいだな……」と心配度は増しました。

◆「愛情表現ではない」と捉える人の意見

 実は、私の知人である「つねった経験のある男性」1名は、それをしていながら「愛情表現だからつねっている」という認識ではありませんでした。つねっていた相手女性は、セフレでした。

「独占欲もない、征服欲もない、セックスで興奮するためのスパイス。好きな彼女だったらやらない、痛い思いなんかさせたくない」

ひ、ひどい。ネット上にも、「好きから生まれる征服欲じゃなくて、“俺には逆らえない”と見くびられているのだ」と諭すような意見がありました。そもそも「好き」から生まれた「征服欲」なら、行使していいのかどうか、という問題もありますよね。

◎あなたのボーダーラインは?

 セックスうんぬんに限らず、人は自分が求めている答えに近いものしか、受け入れないものですよね。彼に愛されているのだと信じたければ、「これは愛情表現なんだ」と思い込むようになりますし、彼と別れたい気持ちが強ければ、たとえ彼自身は愛情表現のつもりでやっていたことでも「こんなの愛情表現じゃない」とつっぱねるものでしょう。

 恋愛が盛り上がっているときには、好きな相手がしてくる行為は何でも愛しいと思い、受け入れてしまうことが多いのではないでしょうか。100年の行為が冷めたら「ウワーきもっ」と思うようなことでさえ、うれしかったり……。性癖について、自分の中でのOKとNOのボーダーラインをあらかじめ見極めておき、いざというときに備えておくのもいいかもしれません。私の場合、強い痛みを伴うかどうかが、ボーダーラインなんだと気付きました。耳たぶや首へのハムハムは、やめませんよ。

(大根 蘭)

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