日本初の「キャバ嬢さん専門カウンセラー」高野麗子さんインタビュー

イヤな男には「隠れ上から目線」 女が楽になるコミュニケーション術とは?

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高野麗子さん

 働いていてもいなくても、女は大変だ。会社や地域でのセクハラ、パワハラは当たり前、ちょっとがんばれば「自立した女」としてけむたがられる始末。いったいどうすりゃいいのよ? というわけで、早稲田大学第一文学部の学生からナンバーワンキャバ嬢を経て、日本初の「キャバ嬢さん専門カウンセラー」として活躍する高野麗子さんに、がんばっている女が楽になる失敗の乗り越え方や、男性との上手なコミュニケーション方法を聞いてみた。

■甘えるとは、「素直に自分を出すこと」

――この春に出版された『甘える技術 彼があなたを手放せなくなる魔法』(WAVE出版)が話題です。甘えるにも技術が必要なんですね。

高野麗子さん(以下、高野) ありがとうございます。この本は、キャバ嬢さんに限らず、男性に甘えられないすべての女性に向けて書かせていただきました。「今さら甘えるなんて、気恥ずかしい」とか、「そんなキャラじゃない」とかの理由で甘えることをためらっておられる方は多いのですが、いろんな男性を見てきて思うのは、「男性は女性に甘えてほしい」ということです。甘えるのは媚びるのとは違うのです。そこで、「甘え方」についてまとめさせていただきました。

――ご著書には、いろいろな場面での具体的なアドバイスが書かれていて、20~30代の女性にとってはかなり実用的だと思います。

高野 私の講演会には50代の独身のOLさんもいらっしゃいます。男性から長く深く愛される秘訣に、年齢は関係ありません。上手に甘えることですよ。

――本の一番の読みどころを教えてください。

高野 甘えるには、まずは自分を出すことです。「こんなことしたらウザがられるのでは?」などの心配はひとまず置いて、「来週のプレゼンのことで悩んでるの」とか気になる方に相談してみてください。男性は甘えられたいし、頼られたいんです。そこを狙ってください。

 また、喜怒哀楽はオーバーなくらい表現してください。手伝ってもらったりした時には、「すっごくうれしい!」と言ったり、時には弱音も吐いちゃったり。それから、「恥ずかしい」「照れる」「緊張する」など、内面を出すのもオススメです。

■オタク少女からキャバ嬢に

――少しずつトライしてみます。次に、高野さんご自身のことについてお聞きしたいです。小さい頃から勉強ができて、漫画やアニメが大好きな少女時代を過ごしておられますよね。なぜキャバ嬢になられたのですか?

高野 直接のきっかけは、ネットワークビジネスに手を出してつくってしまった借金返済のためですね。でも、高校時代は“出会い系”にハマっていて、300人くらいの男性と会っていたんですよ。

――どうして出会い系にはまってしまったんですか?

高野 高校も進学校で、親の期待もありましたから、学校にも家にも居場所がなくなっていたんです。出会い系は電話をかけるだけでいいので、高校生でも簡単にできました。まあ皆さんヤリ目ですから、電話でかわいい声とトークで盛り上げてデートの約束をすることと、ホテルに連れ込まれそうになったら、途中で逃げることを中心に考えていました。友だちにはナイショでしたが、いろんな男性に会えて楽しかったし、電話トークはいいトレーニングになりました。

――10代の頃から「下地」はあったんですね。そういう体験を経て、ナンバーワンキャバクラ嬢として7,000人以上の男性を接客されていくんですね。

高野 そうですね。でも最初からナンバーワンだったわけではなく、むしろ失敗ばかりでした。店長からその場でクビにされたこともあります。不器用で弱いからこそいろいろ調べて、研究したのです。だから今の自分があるのだと思います。

――たとえばどんな工夫を?

高野 お客さんが指名してくれないとか、売り上げが悪いとかを自分のせいにしてウジウジしないで、「どうすればいいかな」と考えてきました。とりあえず営業のメールを送るとか、今できることを前向きに考えるんです。そうすれば、やる気も出てきます。ナンバーワンになれる人は、こういうことがきちんとできていますね。

■「スルーする力」を身につける

――いろんなお客さんが来店されるでしょうから、イヤな思いをすることもありますよね。それを乗り越えられるようになったきっかけは、どんなことでしたか?

高野 キツいことを言われたり、セクハラされたりしたら、スルーできずに落ち込むのは当たり前です。でも、そのたびにいちいち落ち込んで仕事が手につかなかったら、もったいないですし、自分の魅力を発揮できなくなってしまいます。だから、イヤなことはスルーして、お仕事に戻ることを考えていきました。

 私の場合は、漫画の登場人物からもいろいろ学びました。たとえば、古いけど1970年代の池田理代子さんの人気漫画『おにいさまへ…』(中公文庫ほか)に登場する金髪縦ロールの「一の宮蕗子」はいいですね。超お嬢様の高飛車キャラで、高校生には見えない外見と毅然とした態度には学ぶところが多いです。「このあたくしにあんなことを言うなんて、あの男はバカじゃないの?」とか、そういう感じで。いい意味での「隠れ上から目線」です。

――なるほど。お客さんが怒鳴っている時はどうされていました?

高野 そんな時は、怒鳴るだけ怒鳴らせておきます。これも子どもと一緒ですよね。こちらにも非がある時には、キープされているボトルのグレードを後でこっそりアップしておくとかというテもあります。まあ、ひどいお客さんは「別の生き物」とか「子ども」と思えばいいんですよ。酔っぱらって怒鳴るのは、「小さな子がおもらししてる」のと同じですからね。

 それから、男性の言葉のニュアンスは、女性とは違います。「バカだなあ」とは、「かわいいなあ」という意味なんです。これがわからないと、カチンときますよね。この違いがわかれば、「スルーする力」もついてきます。

 顔を見たとたんに「チェンジ!」って言われても、そんなに傷つかなくなりました。「ブス!」って言われても、「ブスが好きなんでしょ?」と笑ってればいいんですよ。

■完璧を目指さない

――最後に失敗したり、イヤなことがあった時のストレス解消法を教えてください。

高野 がんばりすぎないことも大事ですよ。いくらがんばっても失敗する時は失敗しますし、結果が出ないこともあります。その時に「まあいいか」と思えればいいですね。「プチ放棄」も必要ですし、あまりにも完璧な存在になっても、愛されないと思います。

 それから、自分の機嫌は自分で取ること。ちょっと高めのフルーツとかお菓子とか入浴剤とか、自分のための「癒やしグッズ」をそろえてください。高級品でなくてもいいので、新品のパジャマもあるといいですよ。私は、さらに漫画も買いだめしてあります(笑)。
(伏見敬)

高野麗子(たかの・れいこ)
早稲田大学第一文学部の学生から紆余曲折を経てキャバ嬢に転身、「愛されのプロ」であるNO.1キャバクラ嬢として、7,000人以上の男性を接客。日本初の「キャバ嬢さん専門カウンセラー」として、講演を続け、キャバ嬢以外の女性からも絶大な支持を得る。2016年春に『甘える技術 彼があなたを手放せなくなる魔法』(WAVE出版)を上梓。

既読スルーなら得意ですけど

しぃちゃん

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