「娘にイライラ自律神経失調症」「子育ては実母に頼みたい」母親たちの誰にも言えない本音

 小町で子育て系の相談を見ていると意外なことに、母親たちからの『子育てが得意ではない』『実は子供があまり好きじゃない』といった相談・愚痴トピが多く見られる。もちろん、世間と同様、“母親は子供を産んで育てるもの”、“母親は100パーセント子供のために尽くすもの”という価値観を持っている閲覧者も多いため、こうしたトピには「母親失格」「あなたのような人に子供を産んでほしくない」などといった罵倒コメントがつくのはもう致し方ないのだが、一方で「私も子供が苦手です、誰にも言えなかった……」と同意の声も半数ぐらいある。豊富な母親トピゆえ、特別に前後編に分けて構成させてもらいたい。まず前編はこちらの2本だ。

「子供の性格にうんざりしています」

 トピ主(女性・年齢不明)には夫との間に幼稚園年長の娘がいるが「娘の、些細な事でいつまでもぐずぐず言う性格が嫌でたまりません」という。具体的には……。

・悪い事をした時、怒りすぎない程度に注意しただけでも「ママが○○って言った!」とぐずりだし、延々とぐずり続ける。
・出て行く気もないくせに「もう出ていく!」などと言い出し、トピ主が完全無視していると延々と「出てく!」と言い続ける。

 たま〜にこういうモードになるだけだったらまだいいが、トピ主の娘さんは毎回こうらしい。

「イライラが募りこの前は『じゃあ出てけば!?』と言ってしまい、それでまた泣かれ、もう嫌気がさしてしまいました。そして、夫が帰って来ると夫に私が怒った事を話し『もうママ嫌い!』などと言います」

「夫と3人で外食などに行っても、お子様ランチについていたおもちゃが自分好みのでなかったりすると、『これじゃないやつがよかった…』などと言い出し、夫や私が『それ可愛いじゃん!』とか必死になだめても、『あーあ、これ可愛くないや…』と延々と言い続けるので、結局私がイライラしてきて、せっかく外食に行っても全く楽しめません。ぐずりだすと、とにかくしつこくて、私は気が長いほうでないので、そんな娘を見ているとイライラしてしまいます」

 こんな調子なのと、トピ主夫婦の実家は共に遠方なので預けることもできず、子供と2人でいる時間が長いトピ主は憂鬱な気分がぬぐえない。体調にも異変が。

「半年ほど前からは、微熱や頭痛が1カ月ほど続き、体がしんどく、内科や婦人科で一通り検査をしましたが、特に異常はなく、『ストレスによる自律神経失調症』と言われ、安定剤を服用していますが、あまり効いている感じはしません。なるべく平常心でいようと思っても、朝からぐずぐず言われたりすると、理性が飛びそうになります。ちなみに娘は幼稚園ではお友達とも仲よく遊べ、おりこうだと言われました。でも家ではこうです。何か対処法教えて下さい」

 実際のトピ文は改行が2つしかなく、見ているだけで切迫感を感じる。しかもトピ主レスがない。

「こういうタイプの子には感情的に熱くなって叱るより、優しくかつキッパリとした対応が良いと思います」

「子供なんて程度の差こそあれ、家ではみんなそんな感じですよ」

「誰かが自分の機嫌をとってくれると覚えてしまうと後が大変です。すでに大変な様子ですが学校でお友達とトラブルになります。ある程度突き放して良いと思います」

 と具体的なアドバイスやトピ主を励ます声も多いが、一方で「子は親の鏡」といった声も多く見られた。トピ文では、娘が夫に告げ口した後の夫の対応や、外食時にグズられたとき、イライラした後どのような対応をしているのかが書かれていないので何とも言えないが、外でおりこうな子が家で親を困らせる話は確かによく聞く。幼稚園の先生に相談するのが手っ取り早そうだ。

「仕事復帰しちゃいけないですか?」

 トピ主(42歳・ワーママ)は同い年の夫との間に、3歳、0歳の双子、計3人の子供がいる。夫は年収1200万、トピ主は700万ほどだが現在は時短勤務で500万ほど。すごい高収入な夫婦だ! 羨ましい! と思うが、実態はそう単純ではないからトピ主は悩みに悩んでいる。

 昨年4月、トピ主は双子の育休から仕事に復帰した。実は双子妊娠が分かったときから、夫や職場、家族などとにかく周囲から「仕事復帰は無理、よくばりすぎ、しばらく子育てに専念すべき」と言われ続けているのだが、トピ主が双子0歳入園での復帰を押し切ったため、夫は保育園の送迎などに協力してくれない。上の子も病気がちで、トピ立ての前月は子供3人が揃って保育園に行けたのは2日だけだったという。夫は「トピ主が3年育休をとり、子どもが3歳になったら復帰すればいい」という考えだ。双子妊娠中からトピ立て現在まで、遠方に住む実母に泊まり込みで手伝いに来てもらい、家事育児の手伝いを頼んでいるが、実母は「人の人生をめちゃくちゃにするな、自分の家に帰りたい、子育ては自分たちでなんとかしなさい」と言い、もう実家に帰ることを告げられた。まあ実母の言い分はわかる。こうしてトピ主は八方塞がりになってしまった。

 トピ主は働きたい理由をいくつもあげる。

「自分が育児に向かない、仕事をしてるほうが好きというのは認めます。本音を言うと時短勤務も早々にやめて、保育園で夜ごはんまで食べさせてもらいたいと思っています。私は料理は苦手だし、自分の夕食はいつも菓子パンとかコンビニで買ったものです。子どもはいつもうどんです」

「今ふんばれば、管理職候補で出世もできるという気持ちがあります」

「家庭に入っても夫は私に家計を任せてくれません。生活費もいくらくれるか具体的に言ってくれませんし。自分の自由になるお金がない生活ができる自信もありません。生活費だけもらい、子育てに追われ、美容院にも行けず、髪もぼさぼさで街中へでるようになると思うだけで恐怖を感じます」

 さて、こんな自分は欲張りか? という相談だ。

 仕事で出世したいのは普通の欲望で、全然欲張りではないと思うが、頼りきりな実母がもう実家へ帰る以上、何らかの対策を打たねばならない状況ではあるだろう。上の子はそろそろ病気も少なくなってくる頃だが、0歳児はまだ免疫が弱く、登園させても病気をもらってしまい保育園から“早くお迎えにきて下さい”という電話が頻繁にかかってくる時期だ。シッター(病児保育含む)やファミサポと契約し、もしものときの代打を揃えておかなければならないのでは。というか、逆に言えば、それだけ世帯収入があるのだし、シッターなり何なり様々な保育補助を有効活用すれば、なんとかなるようにも思う。コメントでも「管理職候補なら先行投資としてシッターを雇うべき」という意見が見られた。

 が、やはりトピ主の「母としての資質」を問う厳しいコメントも多い。「一番の心配事は自分が自由になる金についてですか。トピ主には出世は無理です。子供のご飯にすら気を回したくないんですか。無計画に子供なんか作るべきではなかったです」「母になったんだから、子供に責任持つべきです。0歳双子を預けて仕事復帰なんて、どれだけ愛情が無いんですか?!」など、“母親なのだからちゃんと育児せよ”という意見だ。でも、それ夫にも言えるんじゃないの? 「お前が好きで働いてるんだから全部自分でやれよ」っていう夫の態度が問題視されないのは不思議だ。

 さてさて一方のトピ主は、希望を叶えるための現実的な手段であるシッター利用に難色を示す。おいおい、このあたりからトピ主の「あれれ?」な面が目につき始めたぞ。

「子どものことは愛しています。だからこそ、信頼できる母に見て欲しかった。お金を出すから残ってくれとお願いしましたが、お金はいらないから、自分の人生に戻りたいと言われました。自分の人生って、私は娘です。それは母の人生でもあると思うのですが」

「シッターが虐待というニュースがよくでますよね?どうしてもその不安がぬぐえません。もし、シッターから公園に連れ出すと言われたら心配で仕事も手につかず職場から戻ってきそうです」

 いやいや、探せば良いシッターさんはたくさんいる。ところがトピ主の怒りの矛先は実母に向き「職場のママたちはみんな、自分の母親に手伝ってもらって仕事をこなしています。なぜ、私の母はそれをしてくれないのでしょう?」とこぼしている。う〜ん……それは実母本人が主張しているように「私には私の人生がある」からなんじゃないですかね……。3人の子供をほぼひとりで育てながら仕事もして……という状態の慌ただしさ、難しさから、トピ主もテンパっているのか、実母への恨み節は炸裂しっぱなしだ。冷静さを取り戻してほしい。

 また、「トピ主はそんなに仕事が好きなのになぜ子供を複数もうけたのか」と責めるようなコメントも相次ぐが、トピ主いわく「自分が両親共働きで1人っ子で育ち、淋しい思いをしたので、子どもが淋しくないように1人っ子にせず、2人は頑張ろうと決めていました」。う〜ん……さすがになあ……欲張り過ぎかもしれないなあ……。

 結局そうこうしている間に、実母は実家に戻った。一方、子供達は体調不良の連鎖が続き、全員が熱を出してしまった。そしてここへ来て、実は旦那が意外なほど子育てをやっていたという事実をトピ主が明かす。

「主人は、双子出産の際は3か月育休を取ってくれました。今でも子どもの面倒は見てくれます。休みの日はご飯を作ってくれたりします」

 育休とったのか! しかし会社内での異動によって、夫も夫で大変な状況に追い込まれている様子。

「育休を取ったせいとは言えませんが、4月より考えられないような部署に異動になり、通勤時間が今までの倍以上、勤務内容も激変し、かなりのストレスをかかえています」

 そんな事情もあったのね。さて、こうした複合的諸事情により、トピ主は仕事を辞めることを決意した。シッターそんなに嫌だったのか……? トピ主レスでは実母への複雑な思いも吐露しており、このまま仕事(というか出世街道)を諦めたらまた実母を恨むのではないかという心配もしてしまう。とりあえず、ここで専業主婦になることを選択したトピ主、「育児に向かない」と言ってはいたものの、向き合わざるを得ない。健闘を祈るしかない。

 今回は2つのトピを紹介したが、世間的に「母親らしからぬ」と非難を浴びるタイプの悩み相談はまだまだある。後編でも引き続き「誰にも言えない」心境を吐露する母親たちのトピをふたつ、紹介したい。

■ブログウォッチャー京子/1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

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