今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

ピース・又吉直樹の芥川賞受賞で気になる、アノ芸能人にとっての「小説を書く」意味

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又吉先生の誕生です

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎公式サイトからも消えた経歴
 「芥川賞受賞!」で大団円を迎えたピース・又吉直樹界隈。

 最近今一つ盛り上がらない「芥川賞」に華がもたらされ、文学界は御の字、出版社もニッコリ、もちろん吉本もウハウハ。誰より又吉本人が一番喜んでるだろう。好感度の高さゆえ、芸能界も視聴者も祝福モードだし。全方位的にハッピーエンド。

 しかし思いを馳せてしまうのは、文学の世界に足を踏み入れたことのある芸能人の面々だ。劇団ひとりや爆笑問題・太田光は、又吉を認めつつも、「悔」や「奮」の感情で、心中穏やかではないだろうし。加藤シゲアキは「憧」てところか。押切もえや佐藤江梨子あたりは、もう世間が小説書いてたことさえ忘れてるってのに、「女性芸能人初の受賞!」といったイメージをぼんやり思い浮かべて「妄」になっているかもしれない。

そして……水嶋ヒロ。最近小説のしの字も口にしなくなったけど。「小説を書く」ってことは、彼の脳内でどんなふうに捉えられているのだろうか。その正味のところが知りたい。才能がなかったとハッキリ認めるでもなく、下手の横好きで続けるわけでもなく。なんかこう「無」というか、完全になかったことになってる気が。滑稽を通り越して、ちょっと怖い。

◎話題の爺2人組
 「こんにちは、安藤忠雄と言いますが」で始まった会見。泥臭い関西弁とダミ声、立て板に水の語り口が、上方落語の大御所の独演会のよう。あんなエキセントリック爺が「新国立競技場基本構想国際デザイン競技審査委員長」かぁ。肩書長え。

 結局、最後まで「ザハ案」支持は、安藤忠雄と森喜朗だけ。全国民VS2人じゃ、さすがの森も無理を通せず。そもそも森喜朗のあの「俺の国立」への執着は何なんだろう。まさか自分の古墳にするつもりだったんじゃないだろうな。

◎強すぎるメッセージ性
 米倉涼子の宝くじのCM。以前のシリーズでは、テンションの高い大富豪を演じていたが、バージョンが新しくなるにつれ「普通の人」化。最新作では宝くじ売り場の販売員だ。

 下僕役だった原田泰三は、彼女行きつけの喫茶店のマスターで、常連客役に要潤。「どう? 新しい職場は」と米倉に水を向けて今の状況を語らせたり、思い込みを訂正されると泣きわめく彼女に折れてやったり。皆で米倉涼子に気を遣い、あやす様子が見て取れる。

 もしかして、あの大富豪バージョンは、デリケートな米倉の精神を安定させるため、周囲が付き合い、望むシチュエーションを「演じさせてやった」という設定なのだろうか。そう推量したくなるほどの情緒不安定キャラ。「今は囲み取材には応じられないけど、これで察して」という彼女からのメッセージなのか。なら納得。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

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