今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

テレビ公開告白が成功した春香クリスティーン、「自称処女」の看板に生じる責務

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『春香クリスティーンのおもしろい政治ジャパン』(マガジンハウス)

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎ラブシーンを超える茶の間の爆弾
 番組内公開告白を経て、男性との初めての交際を始めた春香クリスティーン。自称処女。そこに「嘘つけ!」と言う気はない。ただ、「これからどうすんだろう」とは思う。

 女性タレントが「処女」をヘタに公言してしまうと、本当に処女である間はいいが、そうでなくなったときに、それを報告しなくてはならない羽目になると思うのである。権利と義務は表裏一体。いや、「私、処女じゃなくなりました」と発表する必要はないとは思うが、「処女」に集まった耳目はそのまま、「喪失」にも興味を持ち続けたまま留まっている。処女だけ明言しといて、喪失には知らんふり、は通らない。

 「公開告白成功!」くらいまでは、「カワイイのに、男に縁のないコにやっと春が」的なほのぼのしたノリで済んでいた春香クリスティーン。もし彼女が処女を公言していなかったら、ほのぼののまま、見守りフェードアウトとなったはず。だが公言のせいで「今はどこまで?」という、かなり下世話な質問に応対する義務が生じてしまっている。最近出演していた『火曜サプライズ』(日本テレビ系)では「顎クイまで」と答えていたが。『火曜サプライズ』なんていう、プライムタイムののどかな番組でさえ、「クリスティーンがどこまでヤッたか」を追うという、女性タレントとしてある意味未曾有の状況になってしまっている。

 このままいくと「実はおととい……」等の、生々しい報告に辿り着かざるを得ない状態だが。なんか生々しすぎて、誰も望んでない空気になりそうな予感がするのも確か。ここはもう、「二代目・佐良直美」襲名という荒業にすがるしかないのかもしれない。「佐良直美、永遠の処女」というキャッチフレーズが、この2015年にどれだけ通じるかはまた別の話であるが。

◎本田の調理法
 ベネッセのCMで、英語で子どもたちに熱く夢を語る本田圭佑。彼の小藪一豊性がいかんなく発揮された「らしい」CMといえるが。まだ本田が熱く語っている最中に、話をブツッと中断して終わるつくりなのがちょっと気になる。これ、「話がクドい」の演出時によく用いられる編集法である。なので見方によっては「本田さんはまだまだアツく語ってますが、もうこの辺で」という印象に。

 「夢を熱く語る本田」が好きな人も、そこにクスクス来る人も、皆が満足できる、ちょっといいCMである。

◎重ねて問う
 芸能界の離婚には二種類ある。『私の何がイケないの?』(TBS系)的な離婚と、そうじゃない離婚。スザンヌの場合は、会見の結果、そうじゃない方に転んだ。よかったな。いろいろつらい上に『私の何がイケないの?』で扱われたんじゃもう。セカンドレイプみたいなもんだもんな。そしてあらためて、栗田貫一よ、なぜに出た。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、1月16日に新刊『今井舞がゆく! 気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)発売。

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