今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

松たか子懐妊で幕を閉じた、膨らみすぎた“アナ雪の松たか子”伝説

matutakako-album.jpg
『harvest songs』/ユニバーサルJ

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎我々が見ていた松とは
 『NHK紅白歌合戦』の出演者名簿に載らなかったことで、「歌うとき変顔になるので、生歌の場を嫌がっている」等、かなり強引な憶測までされていた松たか子。そうかぁ。ご懐妊であったか。タイミングいいんだか悪いんだか。「もうこれで一生歌わないわ」と、意固地の余勢を駆りそうであるが。

 しかし、1回も人前で歌わず大ヒットって、都市伝説みたいな話だな。実は本人歌ってなかったりして。富士フィルム「アスタリフト」のCMで、歌声披露してたけど、正直「あれ? こんなもんだったっけ?」という印象がぬぐえない。キーに余力がないんだもの。「松たか子の歌はすごい」という刷り込みが、実物を見ないまま日々を過ごしたせいで、勝手に膨んでいたというか。この感じ、「江戸時代に日本人が想像で描いたゾウ」ってのと似てる気がする。牙の長さとか、体の大きさとか、皮膚のたるんだ感じとか、現物より、何もかもが微妙に針小棒大なところが。

◎平衡を保つ装置
 『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ系)の25周年特番で、ビートたけしと明石家さんまがお祝いで出されたケーキを破壊して騒動に。生放送ででっかいケーキ出されたら、たけしとさんまはそりゃ壊すわ。「壊されるのがイヤなら、出さんとけや」って話である。

 しかし。とうとうたけしとさんまでもキーキー言われるようになったか。あそこでキレイに切り分けて、「わぁ、おいしい」って2人に大人しく食べろってか。『ヒルナンデス!』(同)か。「昔のテレビはこんなにスゴかった」というのを反芻するのは好きなのに、現在進行形だとキーキー。本当に、今の世の中って、ワケわからん。

 さらにワケわからんのが、ケーキを作ったパティシエの鎧塚俊彦の嫁・川島なお美が、「相当ショックだったに違いありません」と夫を代弁して騒動の導火線に火をつけ、当の鎧塚氏が「私の精進不足です」と謝罪したというマッチポンプ。「ケーキが簡単に壊れたことに謝罪」って何だ。これからは、頭突きをしても壊れないケーキ作りを目指すということか。そんなものは食えん。最終的には「そろそろクリスマスケーキのシーズンですね」って宣伝に持って行ってるし。けったくそ悪ぃ。

 「使ってやってる」というテレビ局のいまだ上から目線のメンタリティもアレだが、やっぱり「喧伝」ということにおいて、テレビの力はまだまだ絶大なのである。私も『今ちゃんの「実は…」』(朝日放送)で紹介される店は常に注目している。失礼。マスなメディアの話に戻ろう。ゴールデンタイムの特番で、ケーキ紹介してもらって、名前宣伝してもらって、それをたけしとさんまにイジってもらって。あー有難いでいいだろうに。本当に、けったくそ悪ぃわ。

 そもそも、川島なお美が思っているほど、世の中は川島なお美のことなど尊重していないのである。結婚式のケーキ入刀という、人生ここ一番の瞬間すら、司会の徳光に「新婦は喜んでいますが、私たちにとってはすぐに忘却に結びつく感動の1コマであります」ってツブされてたろうに。結局、それくらいの扱いでちょうどいいってことなのだ。なお美に関しちゃ。老いても徳光のバランス感覚に寸分の狂いなし。

 とりあえず、自分の周囲で「ケーキ絡みのここ一番」があったら、それは必ずツブされる。それでいろいろトントンに。川島なお美よ、その運命に気づけ。そして背負え! 

◎つまらなさ抜群
 北川景子&DAIGO交際報道。うーん。これが、DAIGOじゃなくて、そんなに売れてない芸人とか、知られてない俳優だったりしたら、「釣り合いがとれないなぁ」てな感じで、落としどころが見つかるのだが。何だろうコレ。どうやって受け止めればいいんだろう。先週の「柴崎コウ&中田ヒデ」の時とは、また違う感じの衝撃である。

 そんなに日々北川景子のことを考えていたわけでもなく、「キャバクラでこんなコ当たったらうれしいだろうなぁ」くらいの熱量しかなかったワケだが。熱心なファンの気持ちはまた別として、人気若手女優がDAIGOと。何だろ……。一言でまとめると「旨味がないなぁ」だろうか。誰も得しねぇ。いや、恋愛感情に損得など関係ないかもしれないが。それにしても。「まあ金持ちの家の息子だしな」って胸に言い聞かすしか。

 そもそも我々はDAIGOに関して、「語彙が少ない」「それを頭文字で略す」ってコンセンサスしかないからなぁ。あと指なし手袋で「うぃっしゅ!」か。シンプルにバカ。最近『火曜サプライズ!』(日本テレビ系)でもとんと見ないし。要するに売れてないんだけど、「売れない芸人」という括りともちょっと違う。一発屋でもないし、俳優でもないし。本人アーティストって言ってるけど、そっちで売れてんの見たこともないし。ノーカテゴリー、ノーライフ。いや、DAIGOはちゃんと生きているわけだが。北川景子と。

 北川景子よ……。有名人の誰と誰がくっついたとか離れたとか、アレコレいらん想像するのが一般庶民の楽しみの1つなんだからさぁ。何の想像もできない相手とは、交際しないでくれ。頼む。

mishuran.jpg

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク