[TVツッコミ道場]

美味しい食材もマイナスになる、「寺門ジモン」という調味料の濃さ


『寺門ジモン 降臨! 肉の神様(自称)
疑う前に食べなさい』(エイ出版社)

 ダチョウ倶楽部の寺門ジモンといえば、多趣味でグルメであることはよく知られている。ただ、度を越してウンチクを語り倒すため、共演者たちにうるさがれれている場面もよく目にする。

 1月12日、そんなジモンを真っ正面から取り扱った特番が放送された。番組名は『開店! 鉄板ジモン 天下無敵グルメ大盤振る舞い!!』(テレビ東京系)。ジモンがプロデュースするという設定のお店で、ジモンオススメのグルメなものを紹介するという番組だ。“グルメジモン”と“ウザジモン”、両面を楽しめそうな内容だ。番組は、同じダチョウ倶楽部の肥後克広、そして土田晃之とHKT48・指原莉乃が「ジモンの店」に向かうところからスタートした。

「この番組はね、あんまり指原みたいなタイプは行かない方がいいと思うんだよね」

 と土田が言う。なぜかといえば、

「ジモンだから」

 まったく説明になっていないが、この一言に全てが込められているといってもいいのかもしれない。その3人が入店すると……

「オッ、いらっしゃい! おお~~、いらっしゃい、いらっしゃい!」

 手を叩きながら出迎えるジモン。声もデカい。その姿に、

「ほら、もうウザイだろ~」

 という土田。やっぱり、ジモンのうるささで笑う番組のようだ。ここであらためて、今回の番組内容をナレーションが紹介する。「ジモン店長が、念願だった調理する側に初めて回り、最もシンプルな鉄板料理と愛する牛肉にこだわったジモン流フルコースをご提供」。“ジモン店長”が、こだわりの最高級食材の調達から調理まで、全て自分でやるというわけだ。オープニングトークで土田が、「ジモンさんが語ることで、100美味しい物が、40ぐらいにマイナスされる」と言っていたが、折角のご馳走だけに、「ジモンじゃなければな」という空気が出演者全員から醸し出されている。ここで、彦摩呂と上島竜兵も加わった。さらに途中で山田邦子まで合流。全員が太田プロのタレントだ。所属タレントが集まって美味い物を食べるなんて、太田プロの新年会みたいだ。

 今回紹介した料理は全て肉料理で、その食材、料理は確かにめちゃくちゃ美味しそうな物ばかり。ただし、そこに必ず「ジモン」という調味料が振りかかることで、グルメ番組がバラエティになる。日ごろ穏やかな肥後リーダーが、「もういい、わかった!」「彦(摩呂)ちゃんがしゃべるから、待て!」と、珍しく大声を張り上げて、滔々と語られるジモンのウンチクを途中で遮ったり、土田が「ここパーテーションで仕切ることできないの?」と言ったり、出演者がジモン味の濃さを調節する働きになっていた。

 ジモン自身も自分の役割を心得ているのか、食材調達のロケVTRの「ノーカット版をみんなにあげるから」と、自家製らしいDVDを配り始める。ウザい。するとみんな口々に、「いらないよ!」。この一体感、メンバーは増えているが、ダチョウのコントじゃないか、これ。それにしても、ジモンが鉄板で次々美味そうな肉料理を調理してくれるのはいいが、ずっとデッカイ声で喚いているから、ツバが飛びまくってそうなのがちょっと気になる。

「トリュフ、オレ掘りに行ったから」

 と、プライベートでイタリアまでトリュフを掘りに行っただとか、家畜商の資格を取得して松坂牛のセリに参加したとか、もう逸脱しすぎの本気ぶりが、ボケでも自慢でもない当たり前のトーンで飛び出すところが、最大限におかしい。リーダーが言うには、これらの予定はダチョウの仕事よりも優先されるとのこと。

「アンタ、バカじゃないの!?」

 邦子も普通にツッコんでしまうが、どこに向かっているのか、ジモン。石ちゃん(石塚英彦)なんかと違う意味で、「最終的には肉そのものになりたい」とか言い出しかねないが……。
(太田サトル)

指原以外は出演者がサイコー!!

しぃちゃん

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