[TVツッコミ道場]

ドロドロを反映? 『お願いランキング』の声優ランキングが不可解な結果に

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『ぼく、ドラえもんでした。』
(小学館)

 今回ツッコませていただくのは、11月12日に放送された『お願いランキングGOLD ヤング声優VSアダルト声優 プロが選ぶ! 本当にスゴい声優ランキング!!』(テレビ朝日系)。

 近年、萌え系・ちょいエロ系の深夜アニメなどが多いだけに、まずタイトルの「アダルト声優」の意味を一瞬勘違いしてしまったのはともかくとして。「ヤング声優」が「アダルト声優」を、「アダルト声優」が「ヤング声優」を選ぶというスタイルだったのだが、結果にはいろいろ謎の多いランキングとなっていた。声優オタクの人などからは「ヤング声優に、○○が入っていない」などとネット上で多数の名前が列挙されていたが、一般アニメファン基準では大いに謎だったのが、アダルト声優部門の方だった。

 誰もが知っている野沢雅子(『ドラゴンボール』孫悟空、『ゲゲゲの鬼太郎』鬼太郎、『銀河鉄道999』星野鉄郎、『怪物くん』怪物太郎など)が5位、三ツ矢雄二(『タッチ』上杉達也など)が8位には入ったものの、神谷明(『北斗の拳』ケンシロウ、『キン肉マン』キン肉スグル、『うる星やつら』面堂終太郎など)がなぜか13位どまりで、古谷徹(『巨人の星』星飛雄馬、『機動戦士ガンダム』アムロ・レイなど)は20位までにも入っていないという不思議なランキング。最近「物まね芸人が選ぶ、物まね芸人」番組などで、清水アキラらが無視されている状況を思い出してしまったが、声優界のいろいろなしがらみがあるのだろうか。

 さらに、「ヤング」と「アダルト」の分け方が、また微妙だ。『クレヨンしんちゃん』野原しんのすけ役(矢島晶子)が4位、『ポケットモンスター』シリーズのピカチュウ役(大谷育江)が6位など、確かに年齢的に「アダルト声優」なんだろうけど、作品的に「なんだよ、近年じゃん」と思ってしまうこともある(ネットの声優オタクの人には「昭和ネタはいいよ」と言われていたけれど)。

 でも、いちばんの闇を感じたのは、テレビ朝日の番組にもかかわらず、「声優界の寅さん」こと大山のぶ代の名前が全く出てこないこと。また、2位の小原乃梨子といえば、『ヤッターマン』ドロンジョもそうだけど、やっぱり『ドラえもん』野比のび太は必須だろうに、一切語られなかった。

 他にも、7位の永井一郎といえば、『YAWARA!』猪熊滋悟郎というより、なんといっても『サザエさん』磯野波平が代表だろうに、波平のことは一切話題にのぼらなかった。ついでに、永井一郎といえば、『機動戦士ガンダム』のナレーションでもあるけれど、版権問題などで『サザエさん』や『ガンダム』は一切取り上げられず、『ドラえもん』の往年の方々は別の事情によって取り上げられなかったのだろうか。

 そんななか、現・スネ夫の声優をかつてのスネ夫声優が推していたことだけが、なんだか救われる気がした。ドロドロや闇の多い、不思議な番組だった。
(田幸和歌子)

『ぼく、ドラえもんでした。』

ドラえもんー、大人の事情を何とかして!!

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