『恋の迷い子どもへ。』刊行記念インタビュー

「女にとって恋愛は執着」、ゲイブロガー・ゴマブッ子が”前のめり女”をぶった斬る

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『恋の迷い子どもへ。』(大和出版)

 人気ブログ「あの女」や最新刊『恋の迷い子どもへ。』(大和出版)で、女性たちの悩みをぶった斬り、熱狂的なファンを多く持つゲイブロガー・ゴマブッ子さん。特に恋愛において、「希望的観測」をもとに自分に都合のいいように解釈する女性たちには、問題の本質をズバリと言い当て、耳をふさごうとする女性たちの手をパシっと叩くような「厳しくも温かい愛情」が垣間見られます。今回は『恋の迷い子どもへ。』の刊行記念インタビューとして、サイ女読者の悩みもぶつけてきました。

――『恋の迷い子どもへ。』の発売、おめでとうございます。ゴマブッ子さんは、ブログのプロフィール欄でも常々、「ゲイバーで繰り広げられるリアルなあの女たちの泥仕合を見るのが3度の飯より大好物!!」とおっしゃってますが、女性の生態に興味を持ったのはいつぐらいからなんでしょうか。

ゴマブッ子 2005年ごろ、mixiで「あの女」というコミュニティーを作りました。最初は身内ネタというか、ゲイの世界でありがちな小競り合いを面白おかしく書いていたのですが、コミュニティーの参加者に女性が増えてきたことがきっかけで、女性の「あの女」な部分を観察してみようというのがきっかけでした。

――「あの女」な部分っていうのは……?

ゴマブッ子 大雑把に言うと、「あの女」とは「相手にとって不足はない女」という意味があるかと思います。誰でも「あの女」な部分は持ってると思うので、貴女が「あの女!」と心の中で思う相手は、貴女にとって、実はライバルであったり互角だったりするのではないでしょうか。つまり、人によって、「あの女」の定義は変わってくると思いますが、「なによ! あの女!」って思う相手がいるとすれば、それが自分自身の「あの女な部分」の可能性があります。

 例えば、「『彼のやさしさにひかれて~』なんて言ってるけど、あの女が選ぶ男ってみんな金持ちばかりじゃん!」な~んて思うことがあるとすれば、貴女自身の中で、お金に対して何らかの執着やコンプレックスが、「あの女」な部分に表れている場合があります。

――なるほど。でもそういった、精神的なキャットファイトをブログで昇華する、というのも辛そうですよね。

ゴマブッ子 もともとmixiのコミュニティーがスタートでしたが、当時は『実録 鬼嫁日記』や『生協の白石さん』など空前のブログブームだったので、なんとなくブログを始めました(苦笑)。ただ、今の恋愛相談のスタイルが始まったのは、『女のしくじり』(ヴィレッジブックス刊)を発売してからです。ヴィレッジブックスの担当の方に、「悩める女性を救う、そんな本を書いてほしい」と言われ、「ムリムリ! モテ本なんて書けません!」ってお断りしたんですが、「モテ本ではなく、しくじりを直そう」という企画に共感して書き始めました。それからブログにもたくさんの相談メールが寄せられるようになり、今のようなスタイルになりました。なので、男性に女性の生態を知ってほしくて書いているわけではなく、女性にとっては当たり前になっている生態が「実はモテから遠ざけてますよー」って注意を喚起してるようなものです。

――多くの男性は女性にとっての恋愛対象なので、「恋愛において女が男にしか見せない顔」ばかり見ていると思うのですが、ゴマブッ子さんはセクシャリティーゆえに「女性が男性には絶対見せない、鬼の形相」も見ているのではないかと思います。女性って怖いな~と思う瞬間は?

ゴマブッ子 女性は感情的で建設的な話ができないと言われがちですが、感情的になってる女性はやっぱり怖いですよね(笑)。何をしでかすか分からないし、被害者ぶったり絶対自分の非を認めない。そういう状況に陥ってるときの女性はぜひ、落ち着いて深呼吸してほしいです。自分を苦しめ、そうさせている要因を冷静に分析して発想の転換をして、問題点を解決してほしいと思います。時に謝ることも必要で、イライラしている自分も認めて自分自身を解放してあげてほしい。けど……、本当に怖い女性は、男性にも女性にも誰にもその姿を見せず腹黒でしたたかでしょうから、わたしも「女性が男性に見せない、鬼の形相」って見たことないですよ(笑)。

――今回の『恋の迷い子どもへ。』もそうですが、今までの恋愛本とは違って、女性にとっては耳が痛いこともスバッとおっしゃってますよね。それでもゴマブッ子さんが支持される要因は何だとお考えですか?

ゴマブッ子 支持される要因って、自分で語っちゃったら「あの女」でしょー(笑)。支持されてるとは思ってないです。自分が書いたものを ログを通じて読んでもらえるのがうれしくて書いてただけですから。ただブログでも本でも好き勝手書かせてもらってますけど、なんか、ぶった斬られてスッキリしたい人って多いのかなーって思います。

 そもそも悩んでる時点で、その恋はうまくいってないですから、手遅れ・末期な場合が多いんですね。でも、普通の恋愛相談って「大丈夫、頑張れば彼の心を取り戻せる!」みたいなのが多いけど、わたしはそんなこと言いません。断捨離とか流行ってますけど、「苦しみや悩みをあえて手放すことで、手に入れられる幸せもあるよ」ってことを知ってほしくて、書いてる部分もあります。女性にとって恋愛って「執着」な場合もあって、「ここまで付き合ったんだから、ここまで頑張ったんだから、あたしと結婚して!」みたいな人が多いんですよ。恋愛が人生のすべてになってる人に、「他人に幸せにしてもらおうって思ってたら、その欲求は一生満たされることはない」ってことを知ってもらいたいですね。自分を幸せにできるのは、自分だけなんですもん。

――ゴマブッ子さんのファンも多いですが、信者化していくことはどう思いますか?

ゴマブッ子  これといって、何の感想もありません。人は人。好きにしたらいいと思います。

――それでは、サイゾーウーマン読者のお悩みにも相談に乗っていただければ……。

【相談1】ジャニーズタレントが好きすぎて、一般の男性を好きになれません。

ゴマブッ子 ファンという意味で好きならいいと思うけど、いつか付き合えるかも? なんて期待で応援してるなら大間違い。貴女、自分のお顔を鏡で見たことあるかしら? そのお顔で、ジャニーズのイケメンくんたちが、貴女を好きになると思う? ならないならない、貴女の顔面偏差値じゃ不釣り合いなのよ! 現実逃避してないで、もっと現実をしっかりと見て! 貴女のレベルに見合ってるのは貴女が好きになれない一般男性! 好きになれないのは勝手だけど、だったら恋と結婚は今すぐあきらめて、一生ジャニーズのおっかけする覚悟を決めなさい。

【相談2】友達から恋愛相談をされるのですが、明らかに脈がなさそうなんです。これまでなんとか誤魔化してきましたが、いつも相談内容が同じで……。どう言ってあげればいいでしょうか。

ゴマブッ子 恋は盲目。本人が気づかない限り、貴女の言うことは彼女の耳には届かないでしょう。ハッキリ脈がないと伝えるのもやさしさですが、友達に逆切れされる場合もありますから、静かに見守ってあげたらどうですか?

【相談3】女性誌の「モテ」「愛され」という文字を見るたびに、鼻で笑ってしまいます。たまには流されてみたいのですが、何から始めればいいでしょうか?

ゴマブッ子 っていうより、貴女は何にモテたいの? 何に愛されたいの? 不特定多数の男からモテたいの? 不細工な男の子にモテたいの? イケメンにちやほやされたいの? 結婚のために愛されたいの? それともたった一人の好きな人から愛されたいの? 貴女が何からモテたいのかが分からなければ、始めようがありません。まずは冷静に、自分の市場価値とどのジャンルに自分を売り込むのか判断してから、お始めになって?

――なるほど! 耳が痛いですが、本音で答えて頂きありがとうございました!
(構成=小島かほり)


『恋の迷い子どもへ。』(大和出版)

 女性たちの悩みに答えるブログ「あの女」で人気を集めている、ゲイライター・ゴマブッ子の最新書籍。「『女として見れない』って言われた」「離婚歴はカミングアウトすべき?」「なんとかしてでも、やり直したい!」という、前のめり女たちからの脅迫すれすれの115の質問・相談に、時にひょうひょうと、時に自作の句を織り込んで、誠心誠意答える!

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