[TVツッコミ道場]

共演者の実力を引き出す男・大泉洋に、甘え過ぎたアノMC

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『the 波乗りレストラン』(アミュ
ーズソフトエンタテインメント)

 今回ツッコませていただくのは、ドラマ『黄金の豚』(日本テレビ系)の宣伝のため、さまざまなバラエティー番組に登場していた大泉洋。

 この人を前にすると、タモリや石橋貴明、三谷幸喜など多くの人がはしゃぎまくり&イジりまくり、イヌの”うれション”状態になってしまうという不思議な魔力(?)があるのだが、10月16日放送の『嵐にしやがれ』(同)でもその魔力が存分に発揮されていた。

 松本潤が初っ端から大泉洋にからむと、「バカ!」と一喝。番組内容は、「大泉洋に関するさまざまな噂」。「人との距離感がおかしい(異様に近い)こと」や、「実は直毛(カーラーで巻いてる証拠写真アリ)」に始まり、「北海道の方言」「料理対決」など、お楽しみパックのような充実ぶり。

 嵐もイキイキ楽しんでいて、ネット上では「(『嵐にしやがれ』が)初めて面白かった」とか「スタッフ代わった? と思うくらい面白かった」など、絶賛の声が溢れていた。

 実際、嵐の一番の魅力は、『Dの嵐』など深夜番組で見せた、「5人だけのウダウダのパジャマトーク」だと評されることが多いのだが、達者な芸人たちが横並びの関係でトークする『しゃべくり007』(同)的な番組構成の『嵐にしやがれ』は、嵐の良さが発揮されず、単なる劣化版に終始しがち。そんななか、”大泉洋”というおいしいエサを得ると、番組がこうも変わるのか……というのは、新鮮な気もした。

 しかも、大泉洋のスゴイところは、自分の力を感じさせず、相手を気持ちよくさせ、「オレのツッコミ、冴えてる!」「今日のオレのトーク、調子良い!」「うまくイジってやった」などと思わせてくれるところだ。

 たとえば、野球漫画『ドカベン』の山田太郎には、グラブの綿を抜いてわざと大きな音で捕球し、ピッチャーに「イイ球がきてる」と思わせたというエピソードがあるが、これに限らず、うまい人というのは、相手の打ちやすい絶好の場所にボールをトスしてくれたり、放ってくれたりするものだ。

 相手に自信を持たせつつ、相手の力以上のものを引き出してくれる――これ、計算ではないだろうが、大泉洋が持っている不思議な力なのだと思う。

 ただし、これはあまりにスムーズであるだけに、相手に理解されないこともある。その例が、10月20日放送の『DON!』(同)での中山秀征だ。

 ゲストの大泉洋が、どんな話題でもうまく食いついて切り返し、笑いに変えてくれるだけに、ものすごい抽象的でボンヤリした球をヘンな場所に放り続ける中山秀征。それでも困惑の顔ひとつしない大泉洋だが、耐えられなくなってしまったのは、隣で見ていた有吉弘行だった。

「あのねえ、大泉さんが腕あるからって、フリが雑すぎますよ(苦笑)」

 MCが気持ちよく進行できるときは、実はイイ音で捕球して自信を持たせてくれるキャッチャーがいたり、好プレーをそうは見せずにやってくれてる野手がいるもの。番組MCの名捕手(助手?)として、大泉洋の需要は高そうです。
(田幸和歌子)

『the 波乗りレストラン』

実は直毛?

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