[女性誌速攻レビュー]「an・an」7月14日号

「an・an」がマンガとテニミュと乙女ゲームで腐女子に接近中

anan0714.jpg
「an・an」(マガジンハウス)7月14日号

 今週の「an・an」は、榮倉奈々が表紙の「マンガ&アニメ大特集」。「絶対読みたい223冊掲載!」と鼻息も荒い見出しがロゴ上に躍ります。小特集は「テニスの王子様」と、今号は女子カルチャー強化特集となっています。それでは、トピックスからチェックしていきましょう。

<トピックス>
◎あなたの最愛コミックス、教えてください。
◎あのマンガの名セリフ集
◎もういちどテニミュ・アンコール!

■マンガ特集でも己を貫く道重さゆみ

 カバーに登場した榮倉奈々を始め、成海璃子、山田優ら芸能人から、蜷川実花、清川あさみといったアーティストに、ヘアメイク、ブランドディレクターなど業界人の「マンガ(はぁと)LOVERS」による最愛コミックスの紹介企画で幕開け。リコメンダーのパブリックイメージとのギャップや、合致具合がこの手の企画の見所です。ということで、イメージ通りだったのが道重さゆみ。矢沢あい「ご近所物語」、安野モヨコ「シュガシュガルーン」、おのえりこ「こっちむいて!みい子」と挙げた作品の世界と、道重の過剰なガーリー(もといブリっ子)さ、天然具合が見事に合致し、パーフェクトなセレクト。凋落したモー娘。で唯一バラエティー対応可能な彼女の、自己プロデュース能力はやはり相当なものです。「いかに分かってる感をさり気なく漂わせるか」なんて自意識がプンプン臭ってくるようなセレクトをかますリコメンダーの中、異彩を放っていました。

 その他は、豪華連載陣が人気のマンガ誌『エロティクス・エフ』(太田出版)の魅力解剖やマンガの名ゼリフ集、マンガ編集者の苦悩座談会といったラインナップ。都内の大型書店で売れた作品を聞く「日経エンタテインメント!」(日経BP社)的な手堅い企画も。ただ、いずれの企画も目新しさはなく他誌で見たような内容の焼き直し感が否めず、物足りなさを感じました。いつも出てくるサブカル陣の姿もなく、「an・an」色は薄かったような。なんだか寂しい!

■「テニミュ」に『けいおん!!』! 腐に歩み寄る「an・an」

 熱狂的なファンの多いミュージカル「テニミュ」こと「テニスの王子様」。1696号の「anan」(ちなみ今号は1716号)で取り上げた際の人気を受けての再登場なんだとか。乙女の方ならご存知のこの作品は、テニスの天才中学生プレーヤー・リョーマが青春学園に入学し、ライバル校を次々に倒して全国大会で優勝するというマンガが原作。そして、このミュージカル版は、”イケメン”俳優登竜門とも呼ばれ、登場する男の子のレベルも粒ぞろい。とは言え、普段「an・an」を読んでいるような女子が、このテニミュの舞台写真をみたらギョッとすること間違いなしでしょう。「そこまで忠実にしなくても……」って思わずツッコンでしまう髪型&髪色。この世界観はハードル高いッス! 2.5次元世界の魅力がどれほどの読者に届くのか未知数ですが、「an・an」の心意気はしかと感じました。そして、次のページは深夜アニメ『けいおん!!』(フジテレビ系)を取り上げ、さらに今号最終ページには声優の水樹奈々が広告で登場。「an・an」はこちらの道も貪欲に開拓していくようですね。

 この他、「乙女ゲーム」タイアップ記事では、幻の存在「アンアン40thモデル」が2人の素人とゲームの話に興じる姿が。掲載写真の大きさなんて素人と同じサイズなのに、必死に訓練したであろう渾身の笑顔でキメ。「こんなことになるなんて……」そんなモデルちゃんの心の声が聞こえてくるようでした。そして次号は「アンチエイジング」特集。またモデルちゃんの出番はなさそうです。
(二宮まい)

『マンガ・エロティクス・エフ vol.64』

ホント豪華なラインナップ

amazon_associate_logo.jpg

【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
「an・an」で矢沢が憂う! 「20代の 4人に1人が童貞だって、ヤバいですよねぇ」
「an・an」が解明した”モテ期” 発生理論に、「ちょっと待った!」
「”たべカワ”女子」とは? オシャレな造語に潜む「an・an」の魂胆

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク