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サイゾー7月号

特集:
「ベストセラーにダマされるな!」

[連載] 亀井百合子の「オシャレな女に憧れて」

林真理子のエッセイは"勘違いダイエッター"のバイブルである

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「『綺麗な人』 と言われるようになったのは、
四十を過ぎてからでした」(光文社)
だ、そうですよ!
 多くの女性の関心事といえば、ダイエットである。それにしても、林真理子先生のダイエット話にはウンザリだ。週刊文春の連載コラム「夜ふけのなわとび」では、何回かに1回は「0.8キロ痩せた」「2キロ太った」「ダイエットを始めた」という話題が入る。トレーナーについたり、断食道場に行ったりと、情熱とカネをかけてダイエットに励むのだが、はっきり言ってハヤシマリコが数キロ痩せたところで何も変わらない。

 だいたいダイエット以前の問題として、食い過ぎなのである。大食いエピソードの1つに「わんこ鮨コハダ勝負」がある。先生はコハダが大好物で、食べ出すと止まらないそうだ。なじみの鮨屋ではコハダばかり25カンも食べるという。25カン。食い過ぎだよ。

 先生はこう続ける。


「コハダ二十五カンももう遠い日の出来ごと。この何年か私は、ダイエットのため炭水化物を極力食べないようにしている。なじみのお鮨屋などとうになくなってしまった」

 はぁ~またダイエット話かよ、と思いきや、

「それなのに今、私はお鮨を頬ばっているのである」(文春の連載をまとめた書籍『なわとび千夜一夜』より)

 ダイエット中にどういう流れでそういう展開になるのでしょうか。こんなんばっか。もう食うな。

 オヤジ向け文春のコラムでこんなんだから、ananの名物連載「美女入門」ではさぞかしすごいことになっているんだろう、と思って「美女入門」シリーズを読んでみた。内容を大雑把に解説すると、

・服買った
・いい男とデートした(ハヤシマリコ語の「デート」は「ワリカンで食事」のこと)
・太った
・ダイエットした
・太った
・食べた
・痩せない
・太った
・太った
・太った

といった感じだ。本当だ。女性向けコラムのため、文春よりもダイエット比率が高い。

  曰く「ダイエットは一生のテーマ」だそうで、風邪を治すためにご飯を2杯食べて太ったり、温泉に2泊して2キロ太ったり、"フグのメリーゴーランド喰い" (=箸を回して45度分くらいのフグ刺しをつかんで食べる)をからかわれたり、フランス旅行で3日後にジーンズのジッパーが上がらなくなったり、指輪が入 らなくなったり、「痩せると天海祐希に似てる」とトレーナーに励まされたり、「あと5キロ痩せたら"やれる"」と親しい男性に言われて激怒した り......といった話が続く。

 食べ物の話があまりに意地汚すぎる上、服が着られなくなるスピードが早いので、ほとんどネタなんじゃないかと思いたいのだが、一つ「冗談めかしつつ、これは本気なんだろうな」と疑われる点があった。それは黒木瞳のことだ。

――それにしても、黒木瞳さんと私は縁があるのネ、とつくづく思う。他の人から見ると、全然共通点がないように思われるであろうが、実はいろいろある。が、それを私が言うと人から殴られそうなので黙っているが、私はずうっと黒木さんのことを意識していたのである。(『美女入門』)

  回りくどい。案外、本気で「痩せたら黒木瞳になれる」と思ってんじゃないだろうか。ちょっと体重が落ちるとすぐ「『痩せてキレイになった』と言われた」と いう文章が頻発するあたり、黒木瞳を仮想敵、あるいは仮想ソウルメイトと見なしている感がある。見識ある大作家先生でありながら、他人のことはよく見えて も、自分のことはこうまで見えなくなっちゃうもんなのかしら......。

 なんてことを考えながら読み、ふと我が身を振り返った。ああ、そうか。なんだか自分が恥ずかしくなった。

 自分のことを"ちょいポチャの宮崎あおい"と思い込むのはやめよう。痩せたらキレイなるという幻想を抱くのもやめよう。それから、もう無駄に食うのはやめよう。

 いろいろ身につまされた。さすが、先生は私たちを啓蒙するために書いていらっしゃるのね! 他人のダイエットを笑いつつ、自分の中のハヤシマリコが見えてくる。ダイエッターにおすすめのエッセイです。


『生き方名言新書 1 林真理子』

 アラフォーの女性のキモチがわかります。イタイほど。

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亀井百合子(かめい・ゆりこ)
1973年、東京都の隣の県生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスライターに。ファッション誌やカルチャー誌のライター、アパレルブランドのコピーライターとして活動中。



コメント

だいたいあの方、元々は一重まぶたの腫れまぶちブチャイクの王道を走っていた方でしたから。太ろうが痩せようが今更どうぞご自由にっ。て感じ。

言える!

ずーっと前から思っていたことをすっきり表してくれた文章です。
ありがとう。

「東京都の隣の県生まれ」って回りくどい

デブはダイエット飲料だと3倍の量を飲む。
間違いない。

ずーっと前から思ってました。
ananの美女入門読みながら、むかむかくるのは
わたしだけ?って。。よかった〜わたしだけじゃないのね☆

しかし亀井さん、こんなにぶちかましておきながら
最後にどっかから圧力がかかったような閉め方になって
るのはなぜでしょう。。ホントにおすすめだと思ってる?


皮肉にきまってんじゃん。
サイゾーだもの。

太ったとか痩せたとかの話題が許されるのは25歳までじゃ。還暦過ぎたメスのオランウータンが話題にしてはイカン。男から性転換したクセに。

↑の25歳までってちょっと言い過ぎ!!!
女の人は幾つになってもキレイでいたいいし、人に誉められたい生き物です!!!!
あなたも今は若くて綺麗なのでしょうが
いずれ老い来るんでよ
自分の首を締めるような事は言わない方が
賢い人だと思いますよ。。。。

痩せるイコール美しくなるイコール幸せになる
であるかのように思わせるダイエット話は胡散臭い。

読んでゲラゲラ笑ってしまいました。面白かった~~
亀井さんという方が書いたのかな?笑わせてくれてありがとう。これからも期待。

林さんは鼻をなんとかすれば、なんとかなるんじゃないかなぁ~(笑)。
黒木さんとの共通点って、子どもが同じ学校(同級生?)ってことぐらいしか思い浮かばんのだが・・。
髪型?

私が言いたかったことズバリで笑っちゃいました~。
女史のエッセイを読んで20年以上経つけど、ずーっと服→男→食→ダイエット、そこにダンナが加わった程度の繰り返しですよね。
人気作家になり、収入もあり、それでもこれらのネタに執着するのは、○○の裏返しなんだろうなぁ…。

…というか、ananも新しい文化人発掘した方がよいんじゃないかと。
現在のanan読者は林真理子の全盛期を全く知らないと言っても過言ではないのに。
いったい何人のanan読者が、もうすぐおばあちゃんに手の届く人のコラムを楽しんで読んでいるのでしょうか…

ananの連載は林真理子の自慢話でしかない。
あんなの何時まで続くんだろ。

確か、遥か昔にこの方はダイエットに成功して、今の旦那さんと出会い結婚したかと。だからきっと痩せるのが女の幸せへの近道、だと勘違いしているのでは?スタイルをきれいに保ちたい気持ちは理解出来ますが、こんなにも失敗を繰り返していると、余計に痩せにくくなると思いますね。ダイエットは食事だけでコントロールするものじゃないし。。。大食いはいいとして、それに見合うだけの運動をすればいいだけのこと。それが出来ないのなら、ダイエットは諦めたほうが、潔いと思います。

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