【ダイソー】550円「フタ付BOX」は布団収納に◎！　プロのクローゼット整理術

2024/01/23 17:00

伊藤まき（収納ライター）

整理収納アドバイザーの伊藤まきさんが、片付けに悩む読者の自宅を使いやすく生まれ変わらせる連載シリーズ【「煩悩部屋」ビフォーアフター】。

　連載企画『ビフォーアフター』新シーズンです。第8回目の片付けモニターは、江東区・3LDKのマンションで暮らす4人家族のKさん（35歳）。今回は、汚部屋の片付けではなく、都心のマンションに多い狭い収納を使いやすく「手直しする」特別編です。

【ダイソー】550円「フタ付収納BOX（衣装）」で布団スッキリ！

JANコード（4550480082127）サイズ（W59×D39×H18cm）（C）maki_organize

　マンションのウォークインクローゼットを片付けるために、「布団の収納袋」としてダイソー「フタ付収納BOX（衣装）」550円（税込）を用意しました。

　在庫限りの商品なのか、残念ながら店頭で見るのも少ない商品です。ダイソーにない場合は、しっかりした造りの無印良品かコスパの良いイケアの以下商品をおすすめします。

・無印良品「ポリエステル麻ソフトボックス」（W59×D39×H18cm）¥1,490（税込）
・イケア「スクッブ」収納ケース（W44×D55×H19cm）899円（税込）
・イケア「ブルクスヴァーラ」収納ケース（W62×D53×H19cm）¥499（税込）

　では、このダイソーアイテムを使って収納のお悩みを解決していきます。

【お悩み】クローゼットが狭くて布団が収納ができない

　リビング脇にある「小さな和室」の奥にある、ウォークインクローゼット（WIC）のお悩みです。Kさんと娘さんのお洋服がすべて入っていて、衣替えの洋服や着ていない服も収納されています。

　ここに、布団セットを入れたいのにスペースがないため、和室の片隅には出しっぱなしの布団が積んでありました。

　サイズが異なる収納グッズが積まれているので「バランス崩壊」しています。お布団を収納するのにぴったりの空間があるものの、チェストで埋まっていますね。というわけで、掃除がてらすべてを見直すことに。

【クローゼット収納】手直しStep1

　空間を空っぽにして、モノの見直しをします。この家にあったセリア「PE収納ボックス」110円（税込）サイズ（W59×D39×H18cm）を、滑り落ちないように直します。滑り落ちる理由は、ビニール生地が薄く柔らかいのでスカスカなだと積み重ねが難しいから。安定感を増すために、しっかり詰め込みました。

最上段が夏用毛布を収納したダイソー「フタ付収納BOX（衣装）」、下二段はニトリのケース（C）maki_organize

　この家にあった、ニトリの収納ケース4つを土台に使いました。その上に隙間ができたので、ダイソー「フタ付収納BOX（衣装）」550円（税込）を載せます。硬い収納ケースだと入らない空間でも、布製の収納ケースなら大丈夫！　夏用の毛布を収納することができました。

ニトリ「収納ケース Nフラッテ」大/794円、小/545円（ともに税込）※ふたは別売り。

【クローゼット収納】手直しStep2

チェストの裏や隙間から忘れていたモノが出てきました（C）maki_organize

　中段にあったプラスチック製チェストは「着ていない洋服入れ」でした。中に入っていた洋服のほとんどを、フリマアプリへ出品し、チェストは子ども部屋へ移動。チェストが5つもあると、未使用の洋服が溜まりやすくなります。

　チェストを片付けたスペースに「冬用の布団2組分」を入れることができました。これで、客人を招いても和室を隠すず済むとKさんも大喜び！

【クローゼット収納】手直しStep3

　下段の空間に合わせて購入したという、チェスト（D42cm）が2つ。でも、奥行きが浅いため引き出しを開閉するとチェストごと奥や横に動いてしまい使いにくいとのこと。動かないよう、奥行きに詰め物をしようと考えました。

　チェストをどかしてみると、奥には結婚式の思い出、使わなくなった家具、トラベルスーツケースがゴチャゴチャと押し込まれていました。モノのバランスがデコボコで隙間が生じ、チェストが動いていた模様。こちらも、必要と不要に分けて保管方法を手直しします。

トラベルスーツケースは、別の部屋へ移動しました。（C）maki_organize

　おむつのまとめ買い用段ボールのサイズ（約W52×D21×H41）が、奥行きの空間を埋めるのにちょうど良かったので「保管用収納箱」として利用しました。左側に、結婚式の思い出グッズを。右側に、ブランドの空き箱をまとめています。

ブランドの空き箱管理法

　段ボールの中身も、ゴチャゴチャにぶち込まないように。モノはできるだけ「ひとまとめ」にしたほうが、管理と掃除が楽になります。滑り落ちていた「ビニール製の収納ケース」は、「細かいモノのひとまとめ」に最適。大きな収納ケースの中に入れる使い方がおすすめです。

　「奥行きにストッパー」を入れたことで、チェストが固定されました。サイドの隙間も、ポスターの段ボールで固定しています。プラスチック製のチェストは隙間があると動いてしまうこともありますが、こうした微調整で使いやすくできます。

【解決】クローゼットに「布団収納」できた！

　今回、収納の見直しで新たに購入したものは、ダイソー「フタ付収納BOX」だけなので、総予算550円で済みました。

　空間を見直す時、収納ケースは「最後に買う」こと。まずは、家にあった収納ケースの使い方を変えて試しましょう。しばらく使用感を試してから、収納したいモノと空間を組み合わせた不足分を買い足す程度です。

伊藤まき（収納ライター）

収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。クリンネスト2級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感！　貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。

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最終更新：2024/01/23 18:01