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『教場0』第10話、「こんなことで人が死ぬの?」と視聴者あぜん! 衝撃の「空焚き殺人」とは?

2023/06/14 10:16
仲宗根由紀子(エンタメライター)
木村拓哉のライブ中の画像
木村兄さんは違和感なかった?(写真:サイゾーウーマン)

 次週で最終回を迎える月9ドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系/以下、『教場0』)。6月12日放送の第10話では、驚きの“死亡原因”が描かれたため、「こんなことで人が死ぬの?」とあぜんとする視聴者が相次いだ。

 主人公・風間公親が警察学校に赴任する前の前日譚が描かれる『教場0』。主演の木村拓哉のほか、赤楚衛二、新垣結衣、北村匠海、白石麻衣など豪華キャストがリレー方式でメインを務めており、今回は染谷将太が活躍した。

※以下、『風間公親-教場0-』第10話のネタバレを含みます。

 第10話では、認知症を患う仁谷清香(竹下景子)が自宅のキッチンで変死体で見つかる事件が発生し、中込兼児(染谷)が風間とともに臨場。コンロに置かれたフライパンの上では魚が炭化しており、清香は調理中に倒れたようだ。

 司法解剖により、清香の死亡原因が、フライパンを空焚きしたことによる中毒死であると判明。フライパンのフッ素樹脂加工が高温となり、発生したフッ化水素ガスを吸引した清香は、呼吸停止に至ったという。さらに、清香が毎週水曜日に“鰆のホイル焼き”を調理していたことも発覚する。

『教場0』放送後、「慌ててうちのフライパン見た」という視聴者も

 実は、犯人は第一発見者である夫・継秀(岡田義徳)だった。彼は“ほかのことを頼まれると、前にしていたことを忘れてしまう”という清香の病状を利用。鰆を焼いている時間を狙って自宅に電話をかけ、“冷蔵庫の中の片付け”をお願いしていたのだ。

 中込は、自身の認知症の母・ふき(余貴美子)が木曜日にだけ街を徘徊していることをヒントに、継秀が実行した手口にたどりつく。継秀は犯行を否定したが、清香が死ぬ直前、夫をかばって犯行の証拠となり得る通話音声を削除していたことを知ると、嗚咽して罪を認める。

 ネット上では、清香の死因に関して「フッ素樹脂加工のフライパンを焼きすぎると中毒死!? まったく知らなかった!」「慌ててうちのフライパン見たら、フッ素樹脂加工だった。早く鉄製に買い替えたい」と一部視聴者が騒然。

 一方、「フライパンを加熱して大人を殺せたら、そんな危険なもの販売できるわけないでしょ」という指摘や、「フライパンメーカーから抗議が来そうな内容だな……」と風評被害を懸念する声も見られる。

NHK『あさイチ』放送後、「小鳥なら死ぬ」の書き込みも

 なお、2012年に「内閣府 食品安全委員会」が発行した季刊誌「食品安全」によれば、フッ素樹脂の約60%を占めるのがポリテトラフルオロエチレンだとか。これを315~375℃で加熱した際の生成物を吸引した場合、「インフルエンザに似た症状を示す」とあるが、死亡する可能性については触れられていない。

 加えて、フライパンを特集した16年5月放送の『あさイチ』(NHK)でも、「加熱しすぎると有害な蒸気(ガス)が発生する」と紹介。この放送後、SNS上では「小鳥なら死ぬ」と書き込む人もいたため、「うちのインコは大丈夫か……」と視聴者を騒然とさせていた。

 フライパンを使った殺人以外にも、「そんな都合のいい話ある?」と複数のシーンに視聴者からツッコミが寄せられていた第10話。今回の世帯平均視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)であったが、最終回は2ケタで有終の美を飾れるだろうか。

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仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/06/14 10:16
とはいえ、空焚きには要注意よ!
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