コラム
暗黙のママ友ルールウォッチング

タワマンで暮らすママ友のSNS投稿にモヤモヤ……私とのファミレスランチは“なかったこと”に?

2023/05/14 16:00
池守りぜね(ライター)

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係には、さまざまな暗黙のルールがあるらしい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、暗黙ルールを考察する。

写真ACより

タワマンで暮らすママ友のSNS投稿にモヤモヤ……私とのファミレスランチは“なかったこと”に?

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係には、さまざまな暗黙のルールがあるらしい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、暗黙ルールを考察する。

 ママ友とSNS上でつながり、交流しているという人は少なくないだろう。それがきっかけでより仲が深まることもある一方、 中には投稿への「いいね!」欲しさに、自慢が過ぎてしまうママもいるなどして、ママ友の間に不穏な空気が漂うケースも あるようだ。

今回は、キラキラしたママアカウントを見て落ち込んでしまうというあるお母さんの話 を取り上げる。

飲食店勤務の彼氏とでき婚……コロナで収入がピンチ

 飲食店のパートタイマーとして働いている由香里さん(仮名・35歳)は、5歳になる男児のママ。夫は何度か転職を繰り返した影響からか、収入は同年代の平均を下回るという。

「新卒採用時に、100社近くエントリーしたのですが、結局内定がもらえたのはチェーン系の飲食店だけでした。入社してみると、同期は自分が卒業した大学より、偏差値的には下の大学を出た人ばかり。たいしたキャリアにもならないし、早く転職しようと思っていました 」

 由香里さんは数年後、IT企業に転職したが、毎晩終電近くまで働かされるという過酷な職場で、結局、体調を崩してしまい退職した。

「その時に付き合っていたのが、最初の職場で出会った今の夫。彼は飲食業界を中心に転職を繰り返しており、その会社もすでに3社目でした。当時チーフマネージャーに昇格し、バイトのシフトを組んだり、採用面接をしたりと、業務が一気に増えたんですが、ほとんど昇給せず、異業種に転職しようかと話していたんです。そんな折、私が妊娠し、結婚することになったものの 、結局、夫はずるずると飲食の仕事を続けています」

 その後、由香里さん夫婦は、新型コロナウイルスという未曽有のパンデミックの影響をもろに受けた。

「夫が勤めていた飲食店は休業しなければならず、本社が経営していた業務用スーパーなどに応援へ行っていました。ほかにも、勤務していた店舗で弁当販売を始めたり、バー営業をするなどして、なんとか危機を乗り越えたんです。私は息子の育児に奔走しながら、夫の仕事に気を揉むという状況で、かなりストレスフルな日々を過ごしていました 」

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