コラム
暗黙のママ友ルールウォッチング

ママ友ランチ会トラブル! 2歳児が生クリームを口に……自然派ママに非難された話

2023/02/12 16:00
池守りぜね(ライター)

 乳幼児に何を食べさせるのか、頭を悩ませているママは多い。食物アレルギーがある場合は当然だが、初めての育児では慎重になってしまうものだ。しかし一方で、特に気にしていないというママもおり、子どもが口にするものをめぐっては、人によって考え方がまったく異なるといえるだろう。

 特に生クリームやチョコレートといった甘いものは、小学校に入学するまで控える家庭もあれば、1歳の誕生日から解禁という家庭もある。育児書ではよく、「1歳から少量ずつ与え始めてもよい」というアドバイスが載っているが、「なぜそうなのか」という明確な指針がないので、ママも振り回されやすいのだろう。

 今回のケースの場合、家に招いた側の早苗さんは、薫さん、愛理さん親子をもてなそうと思って、ジュースやシュークリームを用意していた。最初に「おやつに甘いものを出そうと思っているけれど、食べられるか」という一言があればよかったが、愛理さんと特に親しいわけではない早苗さんは、確認ができなかったのだろう。

 ママ友付き合いが長いと、おやつや飲み物に何を出せばよいのか、それとなく暗黙のルールが出来上がるものだが、初めての訪問の場合、それはやはり難しい。愛理さんがキッズカフェに食べ物を持ち込むほど、K君の食べるものに神経を使っていたのを知っていたならば、やはり薫さんが早苗さんにその旨を伝えるべきだったと思う。

 今回、薫さんが話してくれたエピソードは、ママ友間でよく起こるトラブル。ファミレスのように個別でメニューを頼むような場面は別にして、ママ友宅での集まりや公園でのピクニックなどでは、子どもの年齢や、食べられないもの、与えていないものを事前に確認する――これは面倒であってもママ友付き合いにおいては重要だ。乳幼児以外でも、小学校低学年ならば、「子どもに炭酸飲料を飲ませているか否か」など、トラブルになりそうな火種はいくつもある。

 愛理さんは「2歳児のいる会に甘いものは用意しない」が暗黙のルールだというが、それは、薫さんが言うように家庭ごとで方針が違うので、ややズレた考え方のように思う。ただ、子どものおやつや飲み物について、相互で確認し合うのは、ママ友間の付き合いを円滑にするための暗黙のルールといえよう。



池守りぜね(ライター)

出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

記事一覧

最終更新:2023/02/12 16:00
アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 塩対応な私の旦那様はハイスペックな幼馴染!?~トロトロに甘やかされて開発される体~
  2. 交際ゼロ日で嫁いだ先は年収5千万円のスパダリ農家~20歳、処女を弄ぶ優しい指先~
  3. お花屋さんは元ヤクザ~閉店後の店内で甘く蕩ける~
  4. 体育会系幼馴染は世界一の溺愛男子~全人類の好感度がある日見えたリケジョの私~
  5. 淫魔上司は不器用な溺愛男子~インキュバスが魅せる激甘淫夢は人外の快感~
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト