コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

高橋真麻、TBS・宇賀神メグに「腹立ちましたよ」……今の時代に合う「女子アナの小競り合い」とは?

2022/09/08 21:00
仁科友里(ライター)

 それまでテレビは、「キラキラした人が出るもの」というのが一般認識だったものの、視聴者はだんだんとそうしたリア充を感じさせる人を好まなくなり、「自分と同じ人」を好むようになってきたのだ。バラエティ番組で、真麻はご両親が厳しかったことから、社会人になっても恋愛経験がないと話していたが、視聴者は、有名アスリートやIT長者と浮名を流す女子アナよりも、真麻タイプに共感を寄せるようになったのだろう。彼女の需要は、次第に高まってきた。

 一方、『人生最高レストラン』でも話していたが、真麻は「ニュース読みをしっかりやりたい」という思いから、フジでBSテレビのニュースの仕事をずっと続けていたそうで、世間に、彼女のアナウンス能力を評価する声も広がってきたのだ。

 真麻もその流れはわかっていて、アナウンス技術をさらに磨くとともに、お金持ちと捉えられるような話はしないなど、必死に庶民に合わせていたように思う。局アナ時代は、お嬢様として育ったエピソードは完全に封印して、フツウの人を演じきっていたふうに見えた。

 しかし13年にフジテレビを退職し、フリーアナウンサーとなった真麻は、15年に出演した『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)で、食事をするレストランにあらかじめ電話をして、味付けを薄くしてもらうことを頼むと発言。また20年に出演した『ダウンタウンDX』(同)では、子ども時代から年末年始はずっとファーストクラスでハワイに行っているため、仕事で初めてエコノミークラスに乗ったときは「狭すぎて、吐きました」と明かすなど、“お嬢様エピソード”を解禁している。

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