コラム
[再掲]仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

小倉優子、「早稲田」目標宣言で応援集まるも……「努力する」姿に思うこと

2022/04/28 22:00
仁科友里(ライター)
どうか無理せず……(C)サイゾーウーマン

 タレントの小倉優子が、3月8日放送のバラエティ番組『100%!アピールちゃん』(TBS系)で、早稲田大学教育学部への進学を目標に宣言した。当時、ネット上では「どうせテレビの“企画”でしょ」いった冷ややかな声も多く、あまり本気に受け止める人はいなかったようだ。

 しかし、4月26日配信のウェブサイト「スマートフラッシュ」は、小倉が都内のコーヒーショップで勉強に取り組んでいる場面を激写。世間の風向きも次第に変わっていき、「ゆうこりん、マジだったんだ」「とんでもない努力家。見習いたいし、応援してる!」などと、小倉を後押しする声が増えている。

 そんな小倉の“努力家”ぶりは、2018年に再婚し、20年に離婚危機が報じられた、夫で歯科医師・A氏に対する発言にも表れていたようだ。サイゾーウーマンで「女のための有名人深読み週報」を連載中の仁科友里氏は、A氏との関係を修復しようと「努力する」小倉に、あえて「頑張らないように頑張って」とエールを送っていた。

 小倉とA氏の不和から感じた、反省と努力の限界とは――小倉の早稲田進学の行方に注目が集まる今、あらためて同記事を再掲する。
(編集部)


小倉優子、「旦那さんとデートしなきゃ」発言に思う“反省”と“努力”の限界――「頑張ってもうまくいかない」こともある

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の有名人> 
「子ども預けてデートとかしなきゃ」小倉優子 
『今田耕司のネタバレMTG』(読売テレビ、8月21日) 
 
 芸能人が破局や離婚をすると、世間では“原因”が取り沙汰される。そうなると芸能人側は、何らかの原因を提示しないと「本当は浮気していたのでは?」といったマイナスイメージの臆測を呼びかねないので、イメージの低下を恐れる場合は、とりあえずオチをつけようとする人もいるだろう。 
 
 「うまくいかなかった原因」を明かすことはビジネス上の判断としては理解できるが、個人的には「なぜうまくいかなくなったのか?」と内省的になることに意味はあるのか疑問に思う。 
 
 世の中に完璧な人間がいないのだとしたら、破局や離婚の際、“落ち度”は男女問わずどちらにもある。ということは、うまくいかない理由を考え出せば無数に見つかってしまうだろうし、その分析が正しいのかジャッジできる人もいないだろう。なので、「うまくいかなかった理由」を探すことは、単なる「自責」や「他責」に終わるのではないだろうか。“ゆうこりん”ことタレント・小倉優子を見て、そんなことを思った。 
 
 ゆうこりんといえば、初婚時の夫の不倫が「週刊文春」(文藝春秋)に報じられて、2017年に離婚。その時ゆうこりんが妊娠中だったこと、不倫相手が彼女の事務所の後輩(当時)だったこともあって、世論はおおむねゆうこりんに同情的だったように思う。彼女のようなママタレにとって、離婚はビジネス上のダメージに当たると思われるが、2人の幼い子を抱えて仕事をしながら、家事育児に手を抜かないシングルマザーぶりが評価されたのだろう。同年にオリコン社が主催・発表した「第2回 好きなママタレント」で1位を獲得している。 
 
 そのゆうこりん、18年に歯科医師と子連れ再婚を果たし、妊娠する。めでたしめでたし、かと思いきや、20年、再婚2年目にして離婚危機だと報じられる。同年3月11日付の「サンケイスポーツ」によると、夫は結婚1周年を前に、身重の妻を置いて家を出て行ってしまったそうだ。夫の弁護士を通じて、2人の息子との養子縁組解消と、離婚を求められたという。 

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