カルチャー
中国芸能界とファンの今【後編】

ジャニーズが中国進出するなら今がチャンス!? 政府の「推し活規制」が日本と中国芸能界に与える影響

2022/03/13 20:00
はちこ

 前述した『超級女声』の規制例から推測するに、今回の「推し活」規制はこれから少なくとも2〜3年ほど続き、その間、アイドルオーディション番組は再開されないだろう。これからアイドルを目指す人たちは、デビューまでの下積み期間が長くなるだろうし、人気番組の力は借りられないので、自ら営業しないとといけない場面が増えると思う。

 こうした営業は、中国に住むアイドル志望の人だけでなく、中国の芸能界にパイプがない海外のアイドルにとってもハードルが高いだろう。なので、すでに中国である程度名前が知られている人でないとなかなか売れないと思う。換言すれば、すでに中国で一定の知名度を持つジャニーズアイドルなどにとっては、ある意味チャンスだとも捉えられる。

 コロナ禍が続いてる中、違う国同士の交流が減っており、今まで以上の分離が見られる。外国人だからいろいろと理解してもらえるどころか、より厳しい目で見られる場面も増えた。それでも筆者は、芸能に限らず、国境を超えたさまざまな交流活動は国同士の理解を深め、経済活動以上の価値があると思う。

 今回の「推し活」規制で少し不自由な形になってしまったのは大変残念だが、いつか何かしらの形で交流が再開し、自由に推しへ愛を叫べる日を、心より待ち望んでいる。

■はちこ
「現代中華オタク文化研究会」サークル主。小学生の頃、中国語吹き替え版の『キャプテン翼』(テレビ東京)で日本のアニメを知り、中学生の頃『ナルト』(同)で同人の沼にドハマり。以来、字幕なしでアニメを見ることを目標に、日本語学科へ進学。アニメをより深く理解するには日本の文化や社会の実体験が不可欠だと考え、2011年来日。名古屋大学大学院修士課程を修了後、都内勤務。現在も継続的に中華オタク関係の同人誌を執筆している。

最終更新:2022/03/13 20:00
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