カルチャー
イベントレポート

「ハタチになったら教えてあげる」バイトの先輩に誘われたのは、マルチ商法だった――22歳で700万円の借金を抱えた“経験者”が、実態を赤裸々告白!

2021/11/15 17:00
サイゾーウーマン編集部
三浦ゆえ、西尾潤、山田ノジル、黒猫ドラネコ(C)サイゾーウーマン

 去る10月3日、サイゾーウーマンとWEZZYの合同トークイベント「山田ノジル&黒猫ドラネコの『呪われ注意報』」が、東京・渋谷のLIVE STUDIO LODGEにて開催されました。

 サイゾーウーマンで「スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコの“教祖様”注意報」を連載中の黒猫ドラネコ氏と、WEZZYで「スピリチュアル百鬼夜行」を連載中の山田ノジル氏が中心となり、ゲストと一緒にスピ的なテーマであれこれトークするこのイベント。第1回は、マルチ商法にハマった女性を描く話題のサスペンス小説『マルチの子』(徳間書店)の著者で、自身もマルチ商法にハマって700万円の借金を抱えていた西尾潤さんをお招きし、「マルチ商法」と「スピリチュアルビジネス」について深掘りしています。

 今回は、白熱したトーク内容をダイジェストでお届け。気になった方は、同イベントの模様を収めたアーカイブ動画の販売もありますので、下記をチェックしてみてください!

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20歳で“念願の”マルチデビューから、700万円の借金を抱えるまで

三浦ゆえ、西尾潤、山田ノジル、黒猫ドラネコ(C)サイゾーウーマン

 日曜日の昼下がり、ステージ上に2人と“2匹”が現れた!? 山田ノジルさん、黒猫ドラネコさんは共に顔出しNGのため、ノジルさんは「ハト」、黒猫さんは「黒猫」の被り物を装着して登場しました。客席から温かい拍手で迎えられる中、イベントがスタート。前半パートでは、西尾潤さんがマルチ商法の基礎知識や、実体験を語っています。

 西尾さんは19歳の時、「バイト先で知り合った先輩から誘われた」ことがきっかけで、マルチ商法の世界に足を踏み入れたそう。この時、興味はあったものの未成年だったため、「両親の承諾を得られなかったから、やらなかった」そうですが、ここで食い下がらなかったバイト先の先輩は、「ハタチにならないとできないけど、すっごい面白いビジネスを知ってるよ」「西尾ちゃんがハタチになったら教えてあげるから、それまではこの本を読んで勉強しとき」と、ある本を手渡したとか。

三浦ゆえ、西尾潤(C)サイゾーウーマン

 これによって「やる気満々」になったという西尾さんは、20歳になって“念願の”マルチデビュー。それから、実際に何を売るのか、どんな人に商品を勧めるのか、身内に「嫌な顔をされた」経験など、西尾さんが赤裸々に語っています。ちなみに、ノジルさんと黒猫さんが「楽しみにしているけど、一度も(マルチに)勧誘されたことがない」「周りの人が宗教やマルチの勧誘を受けているのに、私だけ誘われない」と嘆く(?)場面もありました。

 このあと話はさらにディープになり、西尾さんは20歳で「すごくよかった時は月150万円」も稼げるようになったと告白。しかし、22歳で700万円の借金を抱え、「目の前の7万とか10万とかの支払いもできなくなった」ことで、「自己破産」を考えるほど追い詰められたそう。一時は“トッププレイヤー”まで昇りつめた西尾さんですが、借金をきっかけにマルチ商法との付き合い方が変化。ハマるきっかけから辞めたあとの話まで、臨場感たっぷりに語られています。

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