コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

昭和天皇の娘、“月収20万円”サラリーマンと結婚で皇室人気上昇! 「逆に好印象」だったお相手の経歴とは?

2021/10/02 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

皇室が特別な存在であることを日本中が改めて再認識する機会となった、平成から令和への改元。「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な「皇族」エピソードを教えてもらいます!

gettyimagesより

――今回からは、昭和天皇の末娘(五女)にあたられる清宮貴子(すがのみや・たかこ)内親王の結婚についてお話いただきます。資料集めで世田谷の「大宅壮一文庫」に行ってきたのですが、昭和天皇の皇女がたの中で、もっとも人気があったというウワサは本当だったと思いました。貴子さん、ほとんどアイドルのような扱いをマスコミから受けていたんですよ。

堀江宏樹氏(以下、堀江) 十代のころから、全国の少女たちの“憧れ”として君臨しておられましたからね。ご愛読の雑誌だった「新女苑」(実業之日本社、 1955年3月号 )には、編集部からの質問に「側近の方」を通して、16歳の貴子内親王がお答えになった記事が掲載されています。

 これによると、天皇陛下を「おもうさま」、皇后陛下を「おたあさま」と、御所言葉でお呼びになっていることがわかります。現在の天皇陛下も、少年時代、美智子様のことを宮中では「おたあさま」と呼んでおられたそうなので、これは宮中の伝統といえるでしょう。

 ちなみに和服を着る時以外、「化粧品は使用しておりません」とのこと。

――「新女苑」は「少女の友」(同)と並び若い女性に人気の雑誌だったそうで、いまだと「Seventeen」(集英社、現在は不定期刊行)や「ニコラ」(新潮社)が近いように思います。そこで特集される皇女がいるなんて、びっくりでした。この記事にはほかにも「相撲が好きです」とありますね。愛子さまも相撲ファンで有名ですよね?

堀江 はい。 “血”というものを強く感じてしまいます。

――ご成長後は「ファッションリーダー」として、ものすごい影響力がおありだったと聞きます。

堀江 インフルエンサーであったことは間違いありません。服だけでなく髪形にも注目が集まったとか。16歳の時、すでにデパートに通ってウィンドウショッピングをして、デザインの研究をなさっていただけありますね。

 1958年、19歳になった貴子内親王は、お姉さまがたと暮らしていた呉竹寮(くれたけりょう)を出て、皇居内にある通称“清宮御仮寓所”なる平屋の建物に一人暮らしを始めておられ、そこから学習院大学のイギリス文学科(現在の英語英米文化学科)に通学なさっていました。

 この年の「週刊読売」(読売新聞社、58年4月20日号)の貴子内親王のインタビュー記事には、有名なニックネームである“おスタちゃん”の呼び名がすでに見えますね。「す」がのみや「た」かこ、というお名前から一文字ずつ取って“おスタ”なのですが、スターという意味も含んでいると思われます。

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