コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

NMB48・渋谷凪咲は「バラエティークイーンになる」と思うワケ――“アイドル、毒舌、笑い”を巧みに混ぜる頭のよさ

2021/09/16 21:00
仁科友里(ライター)

 しかも、渋谷は笑いもイケる。「仕事中に恋人に『愛してるよ』とメッセージを送ったつもりが、実は先輩に送ってしまった」時の咄嗟の一言として、渋谷は先輩に「彼に送るメールなんですけど、誤字がないかチェックお願いします」と真顔で言うそうだ。これに河合は「おもしろい!」と反応し、MCのロンドンブーツ1号2号・田村淳も「真顔で!?」「すごいのよ、渋谷やっぱメンタルが強い」と笑っていた。 
 
 「有吉は正論もしくは毒舌1、譲歩2でパワハラにならないような芸を完成させている」と先週書いたが、渋谷もブレンドがうまい。アイドルらしい発言、毒舌、そして笑いが1対1対1。アイドルとしての本分を守りながら、ほかのエッセンスも巧みに混ぜていく。なので、毒舌だけが際立たないのだろう。 
 
 渋谷は8月31日放送の『ロンドンハーツ』の企画「格付けしあう女たち」に出演し、一般女性200人が選ぶ「友達になりたくない女」のランキングを予想していたが、先輩にあたる元AKB48・峯岸みなみを「インスタで一般人の悩み相談に乗ってあげている」と丁寧な対応を褒めた後で、「たまに後ろで坊主の影がちらつくっていうか……」と“黒歴史”をいじってみせた。文字で見ると先輩に対する敬意を欠いているように感じるかもしれないが、番組を見てみれば、特に攻撃的でないことに気づくはずだ。 
 
 言うことは言うが、必要以上にキツい感じにならずに収めるのが、これからの時代の毒舌なのかもしれない。アイドルというポジションにありながら、毒舌もイケる渋谷は、テレビマンに重宝されるのではないだろうか。彼女が次世代のバラエティークイーンになる日は近いと思う。

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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Twitter:@_nishinayuri

最終更新:2021/09/17 16:29
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