コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

眞子さまの結婚生活の行方は? エリート夫が愛人女性と“変死”……夫婦生活で不幸相次いだプリンセス

2021/09/04 22:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

――二人の関係が深まり、鷹司さんとすぐに会えるよう、女性が家の近所に住むようになってしまった……。

堀江 夫にそういう女性がいることは、和子さんも恐らくはご存知でしたが、立場上、騒ぐわけにもいかず、受け入れざるを得なかったのかもしれません。かなりのご苦労が和子さんにあったと推察されます。また、不幸にも和子さんが経験なさった刑事事件は、夫の変死だけではないのですね。

――えっ、まだあるのですか?

堀江 和子さんは68年(昭和43年)8月22日深夜に、千駄ヶ谷の自宅に忍び込んできた暴漢に襲われています。

 そして、血まみれになりながらも男の腕を振りほどいたところ、そこに駆けつけた警察官によって救われるという経験をしたんです。この事件について「週刊女性」(68年9月7日号/主婦と生活社)が詳しい記事をあげており、それによると真野勝美という「精神異常」の男が“カネ欲しさ”で鷹司邸に侵入した、と。

――そこが和子さんのお住まいということには気づいていなかった?

堀江 そうですね。刃物を持っている男に羽交い締めにされながらも、和子さんが激しく抵抗したことで、男の右手の指が切れて出血したそうです。それで男は戦意喪失しましたが、和子さんも左手のひらを切るけがを負いました。そして、両者ともども血まみれで呆然としているところに警察官が到着したとのことですね。

 「キャーッ」という和子さんの悲鳴を聞いて、女中の鈴木玲子さんが110番通報してくれたのが良かったようです。もともと、和子さんが嫁ぐ際、「泥棒に気をつけて」という昭和天皇の言葉が、現実になってしまったのでした。

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