コラム
となりの脱会くん

カルト宗教の2世信者は、説教されがち!? 「うるせーーー!」と叫びたくなった、“親への感謝忘れるな”おじさん

2021/08/25 18:30
DJ2世 a.k.a 脱会くん(ライター)

 前編で述べた通り、子ども時代の2世信者は、“宗教バレ”の恐怖に晒され続けている。そうしたストレスがないせいか、育った環境を共有できる2世信者同士には、妙な親近感が生まれやすく、仲良くなるのも早いもの。

 小さい頃は、真面目に宗教のイベントへ通っていたものの、時に面倒くさくなり、親の目を盗んでは一緒にサボったこともあったあいつ。まさに苦楽を共にした旧友に久しぶりに会うと、ものすごくしっかり洗脳されていてドン引きする。

もしかしたら、オレがこうなってたかもしれないな……というパラレルワールドの自分に想いを馳せるまでがセット(C)DJ2世 a.k.a 脱会くん

 おい、見る影もないじゃないか。あんなにいい奴だったのに……。いや、いい奴だから、こんな真っすぐに教えを信じていられるんだろうか?

 個人的な見解だが、高校2〜3年くらいから、だんだん人は、自分の将来に腹をくくって、真面目な話を大っぴらにしても平気なフェーズに入ると思う。そんな子どもから大人に成長する時期、一部の2世は、グッと洗脳が深まる気がする。ヤンキーが突然、真面目になって働きだすのと同じように。なんとなく親にやらされていた信仰を、自分の意思で始めるようになるのだ。この時期にピュア度が高い2世から順番に、“ガチ勢”になっていくイメージがあり、社会人になってから久々に会うと、価値観のあまりの違いに驚かされる。

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