コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

久代萌美アナウンサーは、夫の“不倫”を認めざるを得ない!? 有村昆の“不倫未遂”から考える、芸能人と一般人の上下関係

2021/05/20 21:00
仁科友里(ライター)

 時々、男性向け週刊誌で「私を抱いた有名人」という記事を見かけるが、告発した一般人女性は全て仮名であり、関係したことを裏付ける証拠は何も掲載されていなかった。

 また、あまり知名度のない芸能人女性が同様のインタビューに答える場合は、記事と共にヌードが掲載されることもあった。より注目を集めるための判断だろうが、これを「単なる売名」だと思った読者もいるだろう。そこからブレークした芸能人女性を私は知らないが、それは、世間が女性に対して「遊ばれるのは、女として恥」という固定観念を強く持っていたからではないか。

 しかし、17年にSNS上で起こった「#Me Too運動」以降、女性たちが性的な搾取にNOをつきつける動きが広がっていく。今やほとんどの人がスマホを持つので、相手が誰であろうと、不倫や性加害の証拠を押さえることは可能。週刊誌も一般人からのタレコミを歓迎する時代だ。この変化についていけず、昔の常識で、「芸能人は一般人より上なので、女性と気軽に遊べる」と思っている男性は痛い目に遭うだろう。

 映画コメンテーターの有村昆もその一人かもしれない。有村は“不倫未遂”を5月14日発売の「フライデー」(講談社)に報じられた。コンセプトバーで働く女性をSNSで見つけてアプローチし、連絡先を交換してラブホテルに行くことは成功したが、関係を持てなかったという。報道を受けて、所属事務所は有村の芸能活動休止を発表した。

 まさかこんなオオゴトになろうとは、有村は予想していなかっただろうが、もう今はそういう時代だから、芸能界で生きていこうと思うのなら、流れについていくしかない。

 しかし、有村以外にもついていけない人はいるようだ。

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