コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

石田純一は、なぜ芸能界から消えないのか? 新型コロナ感染騒動に見る「自分が悪いと絶対に思わない才能」

2021/05/06 21:00
仁科友里(ライター)

 推測するなら、やはり新型コロナ罹患の経緯が、影響しているのではないだろうか。不倫をしていた石田がテレビに出られるのに、新型コロナで出られないのはおかしいと見る人もいるかもしれない。しかし、不倫は夫婦の問題だから所詮は他人事だが、新型コロナは他人に感染させるリスクがあり、生命をおびやかしかねないもの。共演者や製作者も怖いだろうし、「コロナ禍にもかかわらず、飲み会ばかりしている人」というイメージのあるタレントを、視聴者も見たくはないだろう。

 しかも、石田は自分の行動が「おかしい」という自覚はないようだ。YouTubeで、一連のバッシングの発端が「女性セブン」(小学館)の報道であったと指摘し、「非常に迷惑している」「後追いでいろんな記者さん、週刊誌さんがめちゃくちゃ書いたんで」「CMは9社のうち7社、残念ながら契約を打ち切られて、大変な目に遭った」と語るなど、恨み骨髄に徹するといった感じだ。

 石田に「自分に非がないかよく考えろ!」と言う人もいるだろうが、おそらく、この人は「自分が悪いと絶対に思わない才能」があるからこそ、人生も芸能界も生きてこられたのではないか。

 石田の娘・すみれは『おかべろ』(関西テレビ)に出演した際、「(有名私立小学校の)お受験のときに、ちょうど(父親の)不倫の記事が出ちゃって入れなかったんです」と話していたが、愛娘が数年準備して臨むお受験の邪魔を平気でできるのが、「自分が悪いと絶対に思わない才能」というやつではないか。

 因果関係ははっきり証明されていないものの、石田がゴルフに頻繁に行き、その後新型コロナに感染したという事実に対し、「ゴルフは危ない」というイメージを持ってしまう人もいるだろう。となると、プロゴルファーである妻・理子に仕事面でも迷惑がかかるし、めぐりめぐって、有名小学校に通うお子さんにも影響を及ぼしてしまうことを、想像しないのがすごい。

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