コラム
“中学受験”に見る親と子の姿

『ドラゴン桜』人気、リアル“東大合格者”の素顔! 中学受験を経た東大生の母が明かす「私のやったこと」とは?

2021/05/09 18:50
鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー)

 それでもやはり、東大生の母には、いくつかの共通点を感じている。今回は、「その一つの例」といえる母の話をしてみよう。

 奈美さん(仮名)の息子は、日本で一番、東大進学率が高い中高一貫校の出身者。

 息子は現役で東大に入学。奈美さんの夫も、夫の父親も東大出身だ。ちなみに奈美さんの父親は他大出身の歯科医、弟も歯科医という家庭で、奈美さん自身は音大を卒業している。

 「親族からは、息子を東大に行かせろと言われたことも、歯科医にさせろと言われたことも一切ないです。気が付いたら、息子が勝手に東大を志望校にしていたという感覚が一番近い気がします」と奈美さん。

 実は、このように話す東大生の母は多い。

 奈美さんのような生い立ちや生活環境を聞くと、僻み心も手伝って、ある中高一貫校の校長先生が言った「やっぱり東大(に行くようなレベルの子)はDNA(による)」という説を信じたくなるが、奈美さんは、息子の勉強習慣に関して、次のような話をしてくれた。

「息子が幼い頃の話ですが、例えば、寝る時間は午後8時であると、双方で同意したとしますよね。すると私は8時5分くらい前に時計をチラッと見るんですね。彼も、釣られて時計を見て『ああ、もうすぐ寝る時間なのか』と確認する。そうすると、彼は今夜の読み聞かせ用の好みの絵本を自分で選んで持って来ます。それで、一緒に寝る準備に入りましたね」

 どうすれば母親が時計をチラ見しただけで、幼児がそのような行動をするのか奈美さんに聞いてみたのだが、「う~ん? 自然に?」としか答えてもらえなかった。

 そういう習慣があったおかげか、彼は思春期になると例え、ゲームで熱中していようが「あ! もう8時だ。今日の課題をしよう」と机に向かったという。

 要は自分の中に、明確な「今日の課題」があり、それを完遂するための大まかなタイムテーブルが組まれ、さらにそれを実行していくのが毎日のルーティンワークとなっていたらしい。

 それは、奈美さんにとっても同じことがいえるという。家族の大切な健康基準となる起床時間と就寝時間に従って、日々のタイムテーブルが組まれているそうなのだ。

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