“中学受験”に見る親と子の姿

『ドラゴン桜』人気、リアル“東大合格者”の素顔! 中学受験を経た東大生の母が明かす「私のやったこと」とは?

2021/05/09 18:50
鳥居りんこ(とりい・りんこ)

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

写真ACより

 2021年春のTBS系ドラマ『ドラゴン桜』が好発進を記録したという。

 低偏差値校の子どもたちを、阿部寛さん演じる元暴走族の弁護士が東大合格に導くというストーリーで、16年ぶりに復活した人気シリーズとのことだが、これは「東大合格」という言葉が、ある種の“インパクト”を持ち続けているという証拠かもしれない。

 筆者は取材の過程で、東大生、あるいは東大生を持つ母にインタビューすることも多い。最初の頃は「東大生やその母親って、すごい優越感に浸っているのかなぁ?」という先入観を持って取材していたものだが、実際、偉そうだったり、こちらを見下すような態度を取る人は皆無である。

 それどころか、東大生は「上には上がいる」……つまり「自分はたいした頭ではない」と本気で思っているようにも感じる。筆者のない頭で考えるに、彼らのほとんどは、いわゆるトップ高校出身であり、同級生は皆、揃って優秀で、そのまま東大に入ってみたら、やっぱり周りは皆、優秀という環境で過ごしてきた人たち。つまり親しく付き合うのは優秀な人間ばかり、その状況が普通のことなので、「自分だけが特に秀でているわけではないという結論に至るのかな?」と想像している。

 ある東大生からは「東大に入るって偉業でもなんでもないですよ。実際、毎年3,000人もの人間が“東大生”として量産されているわけで……。芸術やスポーツの分野で一流になろうと思ったら、それは才能・努力・運とあらゆるチャンスに恵まれなければなりませんが、それに比べたら、東大に入るくらい簡単です」と、さわやかに教えられ、もう何も言えなかったことを覚えている。

 もちろん、母たちも同じだ。これまで多くの東大生の母たちを取材してきたが、子どもの努力を褒めることはあっても、「私のおかげ!」とでもいうような“母の偉業”的な話をする人は、実際少ないと思っている。

 いわく「自分は何もしておらず、子どもが勝手に勉強をやっていた」「自分がやったことといえば、お弁当作りくらい」……。

 このように、謙遜なんだか、事実なんだか、サッパリわからない答えをくれることが多い。

 「親として、こうこうこういうことをやったから、我が子が東大に合格できました!」といった話はないものかと地道に取材を続けているが、彼女たちにとっては「“気が付いたら”子どもが勝手に東大を目指していた」ので、「勝因と呼べるほどの策は持っていない」と、心底思っているようだ。

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