[ドラスト・ヘア用品レビュー]

ドラッグストア「買ってはいけないトリートメント」5選を元美容師が発表! いち髪、パンテーンなど人気商品は「毒性強い」!?

2021/02/27 14:00
AKKO(ライター)

【買ってはいけないトリートメント:その4】 スーパーフードラボ「ビオチン+スカルプ シャンプー&トリートメント(さっぱり)」480g/1,650円

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スーパーフードラボ「ビオチン+スカルプ シャンプー&トリートメント(さっぱり)」

 こちらのトリートメントは、絶対に地肌には塗布してはいけないような成分内容です。まず、【その1】でも登場した4級カチオン界面活性剤に属する「ステアルトリモニウムクロリド」をベースに、【その2】にも配合される「メチルクロロイソチアゾリノン」が入っているので、肌が敏感な方には到底おすすめできません。

 成分には自然由来のエキスも並んでいますが、粗悪な成分をカバーするほどの力はナシ。刺激が強く、コンディショニング効果もイマイチな上に頭皮の油分を取り除いてしまうという、まさに“買ってはいけない商品”ですね。

【買ってはいけないトリートメント:その5】ラックス「ルミニーク ハピネスブルーム トリートメント」450g/677円

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ラックス「ルミニーク ハピネスブルーム トリートメント」

 毎回、ツッコミどころ満載のラックスですが、今回も登場してしまいました。まず【その1】と同様、「ベヘントリモニウムクロリド」をベースに、環境にも人体にも悪い影響を与える素材の一つ「ドデシルベンゼンスルホン酸TEA」をミックス。さらに、潤滑性付与とコーティング作用を促す「アモジメチコン」の配合により、コーティング成分のカスが髪の毛に残ってしまうため、使い続けると艶や手触りが悪化する原因になります。

 総合的に見て、補修効果も乏しく、コーティング要素も粗悪、浸透性もない上に即効性もナシ、価格も驚くほど安くはない……おすすめするポイントが見当たりません。この商品を購入する場面といえば、「薬局にこれしか売ってなかった時だけ」と言いたくなるほどです。

成分表示はココをチェック!

 最後に、「成分が記載されている順番」の重要度をお伝えしておきます。「ノンシリコンが髪にいい」という知識をお持ちの方は多いと思われますが、「シリコンが全く入っていないものを選ぶべき」とは、一概にはいえません。シリコン成分の中でもメジャーな「ジメチコン」が5番目以降に記載されていれば、それは“ちょうどいい塩梅”。ノンシリコンにこだわらなくても、この程度の配合量なら問題ありません。

 また、トリートメントを使用する際には、髪の長さや量に合わせた“適量”を毛髪に塗布し、しっかりとすすぐことがトラブル解消の鍵。くれぐれも、宣伝文句は鵜呑みにしないでくださいね!

AKKO(ライター)

AKKO(ライター)

山野美容専門学校卒業後、美容師として10年以上現場を経験。およそ2万体近くのヘアーと向き合う。一線を退いた後、成人式や七五三、特殊セットなど、これまで疎遠だったジャンルへ地味に進出する傍ら、2016年にライターへ転身。これまで培った知識や経験を生かしながら、美容情報を発信している。

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最終更新:2021/02/27 14:00
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