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NiziU生みの親J.Y. Parkは「理想の上司」ではない!! K-POPファンが彼を批判する理由

2020/11/30 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 NiziUの活躍が凄まじい。12月2日の正式デビューを前に、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)や『しゃべくり007』(日本テレビ系)など、人気テレビ番組に連日出演している。『第71回NHK紅白歌合戦』「にも初出場を決め、その名は今や老若男女に知れ渡っている。そんなNiziUとともに大ブレイクしたのが、所属事務所・JYPエンターテインメントの創業者で、プロデュースも担うJ.Y. Parkである。

 NiziUを生んだオーディション番組『Nizi Project』(Hulu)におけるJ.Y. Parkの言動や振る舞いは、多くの人の心を掴んだ。練習生本人の人格を重んじる姿勢や、練習生に求めるプロ意識の高さなど、日本の視聴者にとっては新鮮に感じる場面が多かったからだろう。メディアでも「理想の上司」と紹介されることが多く、『Nizi Project』が与えた影響の大きさを感じられる。

 しかし実は、『Nizi Project』以前からのK-POPファンの間では、J.Y. Parkの評判は「理想の上司」といったものではない。

J.Y. Parkのセクハラソング
 まず度々議論となるのは、J.Y. Parkがかつてリリースした楽曲に女性を性的に消費することを讃美するような表現が見られることである。

 その最たるものが2015年に発表した「Who’s your mama?」である。この曲はお尻の大きい女性のスタイルを褒めたたえる楽曲で、歌詞には<どんなに美人でも後ろ姿が痩せていたら僕は興味がもてない><顔がキレイだからといって女とは言えない、心がキレイでも女とは言えない、僕にはもうひとつ必要>といった表現が並ぶ。

 同曲のミュージックビデオはトレーニングジムに身体を鍛えに来たJ.Y. Parkが歌い踊る内容。そのなかには、トレッドミルでウォーキングするタイトなトレーニングウェアを着た美女のお尻をいやらしい目つきで見つめたり、筋トレのサポートをする振りをしながら目はお尻に釘付けになっているJ.Y. Parkの姿もおさめられている。

 『Nizi Project』視聴者の間では人格者として認知されているJ.Y. Parkだが、こうした作品をリリースした過去があることを快く思っていないK-POPファンは多く、現在の「理想の上司」として受容されている現在の日本のJ.Y. Park像を受け入れられない理由となっているようだ。

 JYPエンターテインメントに所属するアイドルの健康やスケジュール管理に問題があることも批判の原因となっている。

 TWICEは2015年にデビューして以降ずっとK-POP業界の中でも屈指の過密スケジュールを強いられてきた、そうした過重労働が原因かは分からないが、2019年にはミナ、今年はジョンヨンが精神的な不調を訴えて長期休養に入っている。

 また、過剰なダイエットを強いる姿勢も問題視されている。TWICEのモモは練習生時代にスタッフから「痩せなければステージに立たせない」と脅されたため、1週間飲まず食わずでジムに通う生活をし、一気に7kg落としたことがあると明かしている。そのときのストレスはすさまじいもので、夜眠るときに「もう目を覚まさないのではないか」との恐怖から涙を流したとも語っている。

 『Nizi Project』でも体重管理に関するエピソードはあった。J.Y. Parkはリリアのダンスを酷評する際、<踊るとき身体がとても重くて遅いです。いまよりもっとダンスを軽く、速くしないと>と指導。また、歌手としての自身の経験も交え、<僕は自分がやらないことを皆さんにやってくださいとは言いません。僕は昨日もご飯を一食しか食べませんでした。ダンスを上手く踊りたいから>と説いており、視聴者から「10代の女の子に健康を崩しかねないダイエットを強要するなんて」との批判も出た。

 NiziUもデビュー前にしてミイヒが長期休養を余儀なくされている。その背景に、ストイック過ぎるレッスン、厳しい体重管理、過密スケジュールなどの影響があった可能性は高いだろう。

 「真実、誠実、謙虚」などJ.Y. Parkが『Nizi Project』で語った言葉は確かに素晴らしかった。しかしその一方で、J.Y. ParkやJYPが抱える問題点にも目を向けていくべきだと提言するK-POPファンは多いのである。

(momotoxic)

最終更新:2020/11/30 20:00
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