コラム
ママ友グループLINEから

ママ友LINEで「子ども同士のトラブル」を相談――「犯人捜しやめなよ」と忠告されてショック

2020/01/26 18:30
池守りぜね(ライター)

 都下にある小規模保育園に4歳になる娘を通わせている明美さん(仮名)。「娘には、小麦粉などに軽い食物アレルギーがある」という。

「食べ物によっては軽いじんましんが出たり、また咳など循環器に症状が出るんです。そのため、小規模で保育士の目が行き届く園を選びました。でも、この前、ポケットの中にクッキーなどのお菓子を入れて持ってきた5歳児の男の子がいて、合同保育の時に娘が食べてしまったらしいんです」

 幸いにも、ひどいアレルギー症状につながるような症状が出なかったため、難を逃れたという。しかし、その際の園側の対応に不満を感じたようだ。

「『プライバシーの問題で、どの子が持ってきたのか言えない』の一点張りだったんです。おもちゃやお菓子を持ってくるのはルール違反なのに、徹底されていないのは園側の問題。にもかかわらず、そっけない態度で、どうしても納得いかなかったです」

 明美さんは、同じ園に通っているママさんたちのグループチャットで、「持ってきたのは、誰かわかりますか?」と聞いてみたという。

「すると、別のママさんからメッセージが来て『犯人捜しみたいなのはやめなよ』と書いてありました。娘は、アレルギーが入院につながることもあるのに、事の大きさが伝わらずつらかったです……逆に事の大きさがわかっているから、私が暴走しないように咎めたのかもしれませんが」

 モヤモヤを抱える日々を送っていた明美さんだが、後日、迎えの時間に一緒になった男児のママから直接謝罪を受けたという。

「私のメッセージを見たママが、お菓子を持ってきた男の子のママに、内々に伝えてくれたそうです。最初は気まずかったですが、事情を話すと打ち解けました。LINEは、『こういうことがあった』というのを伝えるのには良いですが、単刀直入に『誰か』と聞いたのはよくなかったかもしれません……。直接話す方が、誤解がなくていいと思いましたね」

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