コラム
女のための有名人深読み週報

小室哲哉、KEIKOとの離婚調停スクープに考える「面倒なものはポイ捨て」という冷酷な性格

2019/10/24 21:10
仁科友里

 『芸能界の告白』を見ているとわかるが、小室は神妙な顔をして事件を語るものの、「ありがとう」と「ごめんなさい」を言わないことに気づく。「感謝する」「謝る」という基本的な概念が欠落しているように見えるが、音楽以外のことはからきしダメなのが「天才」というものなのだろう。

 そう考えたとき、あらためて「小室のそばにいる」ということの難しさを感じる。仕事、プライベート問わず、こういう人のそばにいる側は、その「覚悟」を問われるからだ。何かをやってあげても、当然、感謝もされないし、もしかしたら平気で後ろ足で砂をかけるようなことをされるかもしれない。それでもいいと思える人でなければ、この「天才」のそばにいてはいけないと思う。一方、小室も小室で、KEIKOとの離婚は避けられないだろうが、もう結婚するのをやめたらいいのではないだろうか。結婚しなければ不倫と騒がれることもなく、パートナーチャンジをとがめられることもない。

 しかしこうして忠告をしたところで、小室は自分都合の人であり、また、そんな小室を受け入れようなどと、覚悟もないまま変なきまぐれを起こす女性がいるのも世の常。元彼女、元妻、そして未来の女性たち、お気の毒様と言うしかない。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

最終更新:2019/10/24 21:10
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