【アラサー一人暮らし、理想の賃貸物件を探す】

【アラサー一人暮らし、理想の賃貸物件を探す】「事故物件」のリスクが伴う意外な条件って何!?

2019/09/27 21:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8~9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10~12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性一人暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

部屋探しのコツとポイント! 物件三銃士から3つの助言

・「定期借家」は家賃が安い分“事故物件”のリスクもある
・最低2回、自分の目と足を使って「内見」するべし
・「神社仏閣」の近くにある物件は避けるのが無難

(C)サイゾーウーマン

<賃貸物件の場所>

・都心部から電車で15分、最寄り駅から徒歩5分
・大通りに面した場所にあり
・近くに幼稚園、小さな神社あり

<賃貸物件の詳細情報>

敷金1カ月分/礼金なし、鉄筋コンクリート、8階建/3階(14戸)、角部屋、管理人巡回、防犯カメラあり、ペット不可、オートロックあり、テレビモニターつきインターフォンあり、宅配ボックスなし、ゴミ出し24時間OK、都市ガス、階段あり、エレベーターあり、定期借家(2年間)

 物件サイトを見ていたら、ちょっと変わった間取りを発見。収納はやや小さいですが、洋室は広々としていて、水回りの配置もなかなか使いやすそうです。実はすでに内見には行っていて、ここに決めてもいいかなと思ったのですが、一つ気になる点が……。不動産屋さんから、「この物件の契約期間は2年間です」と言われ、その時初めて「定期借家」の物件だと知りました。これって、2年間住んだら絶対に引っ越さないといけない、ということですか? また、内見に行ったのは土曜日のお昼だったのですが、その際、上の階から足音がして、これもちょっと気がかりです。住んでから後悔しないためにも、内見時に気を付けた方がいいことを教えてください!

「定期借家」は大家に有利!? 暮らし方に要注意! 「住居のプロ」評価 ★★★★☆

 まず「定期借家」というのは、一般的な「普通借家契約」と違って、「契約期間が満了すると契約が終了する賃貸物件」のことです。通常の契約では、借主(入居者)を保護する目的で、正当な理由がない限り貸主(大家さん)側から契約を終了することはできませんが、定期借家では、契約で定めた期間が満了になると、契約は原則終了となります(ただし、貸主の了解を得ることができれば再契約できる場合もあります)。つまり、どちらかというと「大家さん側に有利な物件」なのです。

 定期借家には大家さん自身のさまざまな事情がありますが、一般的に多いのは、もともと大家さん自身が住んでいた分譲マンションの一室を「転勤等で一時的に家を空けることになったため、その期間だけ誰かに借りてほしい」という「分譲賃貸」のケース。ほかにも、「マンションの建て替えを検討しているので、期間を限定している」といった場合もあります。

 分譲賃貸の場合なら、建物構造が頑丈で設備・仕様が充実している物件も多いので、住み心地としてはかなり良好でしょう。周辺相場よりも賃料が安かったり、敷金・礼金がかからない物件もありますから、“期限付き”という条件に納得できる方にはオススメです。

 ただし、大家さんにとっての分譲賃貸は、「自分が暮らしていた大切な家」。住戸に対する思い入れが強く、「壁に穴を開けられた」「部屋がタバコ臭くなった」といった、原状回復をめぐるトラブルが起こることも少なくないため、暮らし方には注意が必要です。また「途中で解約できない」など、定期借家ならではの制約もありますので、契約の際は書面内容を熟読しましょう。

 定期借家に限らずですが、内見の際には「その建物にどんな人たちが住んでいるのか?」について必ず事前確認を。敷地内に置かれている自転車・自動車の種類や、ゴミ置き場の様子を見れば、だいたい“その物件で暮らしている人たちの層・暮らしぶり”がわかりますから、チェックしてみると良いでしょう。

 また、内見時にはメジャーを持参することをオススメします。実は引っ越し当日に意外と困るのが「カーテン」。特に女性の一人暮らしの場合は、防犯の意味でもカーテンは大切な存在ですから、内見時に窓のサイズを測り、引っ越し当日にジャストサイズなカーテンを設置できるよう、あらかじめ準備しておきましょう。

■「住居のプロ」福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帖

ボクんち事故物件
こんなの素人にはわからないよ~!