嵐ファンのファンマナーに称賛!! 静かなる空港お見送りで格の違い見せる

2018/11/22 07:15

 嵐は4日間に渡り開催された札幌ドームでのコンサートを、今月18日に終えた。近頃、King&Prince(以下、キンプリ)、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2といったジャニーズグループのファンが、公共の交通機関でタレントを追い回し、タレントはもちろんのこと、一般の利用客や鉄道会社に迷惑をかける自体が頻発している。

 また、関ジャニ∞の大倉忠義が自身のブログで、“ヤラカシ”と呼ばれる過激ファンに対して「もう限界」と苦痛を綴ったことも記憶に新しい。今回、札幌ドーム公演終わりの嵐が帰京のために利用する新千歳空港も、嵐ファンが暴走するのではと心配する声が一部ではあったが、どうやら杞憂に終わったようだ。

 空港で嵐のメンバーに遭遇したファンは、とても静かに嵐をお見送りした。大声を出す人や嵐の移動に伴ってファンが大移動するといったこともなかったという。

 この光景を目撃したという人物がSNSで嵐ファンの“神マナー”を報告すると、多くのジャニーズファンが拍手。「今ジャニーズは色々と騒がれてるからマナー守れてて良かった」「同じ嵐ファンとして嬉しすぎるよ」といった歓喜の声が上がっている。

ジャニーズと共演する女優もファンを恐れる事態に
 以前から過激なジャニーズファンはいたものの、最近のキンプリ新幹線遅延騒動などにより、少なくない数のファンが暴走傾向にあることが表面化。すっかりジャニーズファンには“怖い”という印象がついてしまっている。そんな中で、ジャニーズのトップグループたる嵐のファンは、その品格を守ったかたちだ。

 一方で、ヤラカシがゼロになったわけではもちろんない。ジャニーズタレントと共演する女優が“ファンを恐れる”こともあるという。

 現在、嵐の相葉雅紀はドラマ『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)で主演を務めているが、そのなかで相葉に思いを寄せる芸者を演じている女優の趣里が、嵐ファンを恐れていると2018年12月4日号の「週刊女性」(主婦と生活社)が伝えた。

 同誌によると、趣里は以前、ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)で嵐の二宮和也とも共演しており、その際SNSのいいねやコメントの数が通常の3倍以上に増加したそうで、ジャニーズファンの反響に驚いたという。そのため、今回のドラマで相葉のファンに敵視されることを心配しており「相葉さんのファンがたくさん見ているかもしれないから、SNSにはうかつなことは書けない」と不安を漏らしているそうだ。

 といっても、趣里が『ブラックペアン』で演じたクールで有能な看護師役は、二宮ファンからも好評であり、今回の芸者役も相葉ファンの間で物議を醸してはいない。そのため同誌の論調はやや的外れにも思えるが、ジャニーズタレントとの共演でファンにSNSを監視され誹謗中傷を書かれる女優も確かにいるため気は抜けないというのが業界の実情だろう。

 たとえば、映画でキンプリの平野紫耀と共演した平祐奈のインスタには、彼女の平野との交際を“匂わせる”投稿もあってか、「早く別れて」「匂わせやめろ」などのコメントが多数投下されている。

 だが、空港でのマナー同様に嵐ファンのマナーがよいのか、趣里が気を使っているからか、今のところ彼女のSNSコメント欄に相葉がらみの誹謗中傷は書かれていない。

“出待ち”自体が禁止行為と言う声も
 さて、神対応と絶賛された嵐ファンのお見送りだが、一方で「空港で“出待ち”すること事態がルール違反では?」という声も上がっている。

 確かに、ジャニーズ事務所がHP上でファンマナーについて注意を呼びかけている文章には禁止事項として、「タレントが利用することを予想し、駅・空港で待ち受ける」という一文があり、“出待ち”は禁止されているようだ。

 また、今月12日に放送された『とくダネ!』(フジテレビ系)では、ジャニーズ好きを公言する放送作家の山田美保子氏がジャニーズファンの鉄の掟として、電車の出待ちではホームに入らず改札の外で待つなどのルールがあると紹介。その際も一部のジャニーズファンからは「ジャニーズ事務所は公式に出待ちを禁止している」「いつの時代のルール語ってるの?」など否定的な意見が出ていた。

 山田氏の言うようにファンがルールを制定し、事務所も出待ちを黙認していた時代もあったのかもしれないが、そのルールを無視して暴走するファンが増えた結果、ジャニーズ事務所は大々的に“出待ち禁止”を打ち出したのではなかろうか。

 なお、今回の嵐のお見送りは必ずしも出待ちをしたファンだけではなく、たまたま空港にいたら嵐に遭遇したというファンもいたようだ。

 出待ち自体の良し悪しの議論は続きそうだが、ファンの迷惑行為が続く中で今回の嵐ファンの静かな行動は、ファンマナー改善の一歩となったのではなかろうか。

最終更新:2018/11/22 07:15
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