芸能
「よくもまぁ作ったね」という感想しか

『イッテQ!』ヤラセ報道否定も……日テレ内では「情報漏えいの犯人探し」「スタッフに疑惑の目」?

2018/11/08 18:31
『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)公式サイトより

 11月8日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、日本テレビ系バラエティ『世界の果てまでイッテQ!』で放送された人気企画「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」を「でっちあげ」だと報じた。過去何度も炎上している、テレビ番組の“ヤラセ”問題だが、今回はほかのトラブルとは異なる様相を呈しているようだ。

 芸人の宮川大輔が、世界各地の一風変わったお祭りに参加するという同企画。問題になっているのは、5月放送の「橋祭りinラオス」だ。「文春」によると、橋祭りは本来ラオスに実在せず、番組制作サイドが小道具や賞金を用意し、架空のお祭りを“でっちあげた”という。「文春」は発売前日の7日、ウェブサイト「文春オンライン」で同報道の一部を紹介したが、日テレサイドはというと、「翌8日に公式見解を発表する」という表明に留まった。

「発表内容を見ると、一部の過剰演出を認めて『真摯に反省すべき点があったと考えております』としつつも、架空の祭りをでっち上げたという部分に関しては、『コーディネート会社から、ラオスでは村単位で(橋祭りが)開催されているという説明はあった』と、説明しています。本来なら、こうした見解コメントは、発売日前日に発表できたと思われますが、時間を置いたのは、間違いなく“世論”を様子見ていたためでしょう」(スポーツ紙記者)

 ネットの意見を見ると、ヤラセを批判する声は出ているものの、「これで打ち切りにはなってほしくない」「演出ありきのバラエティだから」などと、『イッテQ』をフォローする意見も数多くある。

「ヤラセ報道が大炎上し、『イッテQ』のスポンサーにクレームが殺到するような動きがあったり、BPO審議入りを煽るような声が目につくようであれば、日テレも、また違った対応を取っていたでしょう。しかし、大した炎上に至らなかったため、ひとまずは『一部だけ認めて謝る』で良しと、判断したのでは。むしろ、局は情報漏えいの“犯人探し”に躍起になっているようです。宮川は同誌の直撃取材を受けているのですが、それが『イッテQ』の地方ロケ先だったそうで、局内では、番組スタッフが『文春』とつながっているのではと、疑惑の眼差しを向けているんだとか」(同)

 また、日テレにとって最も幸いだったのは、この件には“被害者”がいないことなのだという。

「現地人への取材を見ても、日テレのヤラセに激怒している様子はなく、むしろお祭りで賞金をもらったことに、素直に喜んでいる。業界内では、ヤラセは事実で『文春』報道は正しいという見方が強まっており、世間もそれは承知の上で、『そこまで問題視していない』といった感じでしょう」(テレビ局関係者)

 しかし唯一、祭りに参加した宮川には、関係者から同情の声が出ているのも事実だ。

「宮川はただ企画に参加しただけなのに、『文春』から直撃取材を受けた上に、今後出演するコーナーは、視聴者から『ヤラセだろう』と見られてしまうかもしれません。今回の日テレ側の対応は、騒ぎを大きくしないという点で、かなりうまくいった部類だと思いますが、もう少し宮川サイドに配慮してあげられれば、なおよかったと思います。宮川本人や所属の吉本興業に不信感を抱かれても仕方ありません」(同)

 今後、「文春」によるさらなる追撃も予想されるが、今後『イッテQ』は、迷惑をかけた宮川にどんな形で誠意を見せていくつもりなのか。

最終更新:2018/11/08 18:31
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