嵐メンバーがハリセンボン近藤春菜を取り囲み“豚イジり”……北川景子はすぐ謝罪

2018/11/06 20:00

 11月1日放送の『VS嵐』(フジテレビ系)で、嵐メンバーが女芸人に対する「豚イジり」を繰り広げ、ファンから批判を浴びている。

 この日、嵐の冠番組にゲスト出演したのは、お笑い芸人・ハリセンボン、たんぽぽ、ガンバレルーヤたちだった。そこに女優・北川景子(32)が加わり、嵐メンバーとのゲームに興じた。

 ハリセンボンの近藤春菜(35)はピンク色を基調にした衣装を着ていたが、相葉雅紀(35)と二宮和也(35)は春菜に対して「豚みたいに見える」という旨の言動でイジり始めた。ゲームのために長い棒を持った春菜が「猪八戒じゃねーわ!」と、お決まりの切り返しを見せたが、そこから嵐メンバーの「豚イジり」はエスカレートする。

 相葉と二宮のほか、松本潤(35)や大野智(37)、櫻井翔(36)らも加勢して春菜を取り囲んだかと思えば、松本が「好きな豚肉料理はしょうが焼きです!」と水を向けた。春菜はすかさず「豚じゃねーから!」と対抗したものの、メンバーはその後も「豚のたたり」「好きな料理は酢豚です!」などと言葉を投げつけ、執拗に春菜の「豚イジり」を続けるのだった。

 この、嵐メンバーによるしつこいまでの「豚イジり」にショックを受けたという声も多かった。ファンのSNSには、 <近藤さんイジリ笑えなかったし不快だった。妙にしつこかったし>、<女性の身体的なことをネタにするのは、国民的アイドルとしてどうなの?>、<嵐には女性に対して紳士でいてほしいし、そのほうがカッコいいと思います>などと、苦言が続出している。

 また、ファンのなかには<こういういじりは、相手が女芸人だからって今はもう通じないと思うんだよね>と、冷静な意見もある。日本のバラエティ番組では、相手の身体的特徴―――いわゆる「ブス」「デブ」「ハゲ」などと、イジって笑いを取ることがいまだに常套手段となっているが、視聴者の反応は冷ややかだ。ひと昔前なら、とりわけ芸人に対するイジりを歓迎する空気もあったが、現在では嫌悪感を示す視聴者が多く、SNSで率直な感想が共有されている。

 さらに、ファンの意見の中には<嵐は自分たちの影響力を考えようよ。ファンの子どもたちもいるんだよ>という印象的なものもあった。春菜への執拗なイジりが、いじめを想起させるためだろう。嵐は老若男女にファンを持つグループだからこそ、子どもたちに見せたくない行動を慎むべきというのは、もっともな意見だろう。

 ちなみに番組中、北川景子もゲームに挑む直前、嵐に便乗して「豚なんかに負けないぞ!」とイジり発言をしていたが、その後すぐ春菜に謝罪している。「豚イジり」に終始した嵐とは対照的な北川景子を賞賛する視聴者の声が多く、株を上げたようだ。

 では、イジりを受ける本人はどのように感じているのか? ―――近藤春菜はかつて、『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演し、小学生時代の経験が芸人としての原点になったこと以下のように明かしている。

 「もともとの原点が、小学生のときに『豚!』って呼ばれたときに、ブタって呼ばれることに対して私がシュンッてなっちゃったらクラス中が悲しい雰囲気になるから、そうならないように、『豚ってなによー、傷ついてなーい!』って対応をしたら、ワハハってその場が明るくなるから。今もその意識がある。人を傷つけずに、変な空気にならずに笑いになることが一番平和というか、そういう意識があるから、自分に振ってくれたことに対しては絶対応えたいなって気持ちでいますね」(2018年4月1日放送『ボクらの時代』のワンシーンより)

 体型ないし容姿をイジることが、どれほど深く相手を傷つけるのか? 小学生ならまだ分別がつかないかもしれないが、大人が加担するのはいかがなものか。幼稚なイジりで笑いを取るバラエティ番組には、小学校の教室と同じ空気が流れているようだ。

 今回の一件で、嵐の言動はファンの厳しい意見を浴びることになってしまった。しかし、応援するタレントの言動をすべて手放しに肯定するのではなく、おかしいことについてはきちんと正そうとするファンの姿勢は素晴らしい。ファンの意見を受け止めて、嵐メンバーにはしっかりと反省してもらいたい。

(今いくわ)

最終更新:2018/11/06 20:00
アクセスランキング