高畑充希も被害に 繰り返される大御所芸能人の公開セクハラ

2018/09/18 20:00

 女優の高畑充希(26)は、9月17日放送の『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ系)にゲストとして出演した。番組のなかで高畑は、出題されたクイズに見事正解。その際、同じくゲストとして出演していた、タレントで芸能界の大御所と言われる堺正章(72)から、“肩を抱かれる”“手を握られる”などの行為を受けた。

  ネット上では、この堺の行動を“セクハラ”と捉える人も多く、「芸能界でドンになるとカメラが回っていてもお構いなしなんだね」「こういうセクハラを大御所だからって放送していいものなの?」「充希ちゃん嫌がってる」など、堺と平然とセクハラを放送したテレビ局の意識の低さに非難が集まっている。

  ここ最近、芸能界の大御所と言われる人物のセクハラ的な言動が問題視されるように世論が変わりつつある。

  お笑い芸人の明石家さんま(63)は、『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)で長年共演している、フリーアナウンサー加藤綾子(33)に対して、「付き合いたい」や「抱きたい」といった発言をメディアでよく口にしている。さんま本人は加藤へのほめ言葉として言っているようだが、さんまの芸能界での立ち位置からして30歳も年下の女性にそのような言動を繰り返すことはもはや「笑えない」。

  その他にも、女優の桐谷美玲(28)に対して、「サッカー選手のDNAをもらうために今夜抱かれておけ」という趣旨の発言をするなど、デリカシーのない発言に“気持ち悪い”とさんまへの非難が殺到した。

 明石家さんまはどの世代の女性に対してもごく当たり前に“恋愛対象”前提で接する芸風で、剛力彩芽(26)へのセクハラ発言もお馴染みだ。また、ポスト剛力として10~20代の女優たちの名前をあげてもいる。『踊る!さんま御殿』(日本テレビ系)では、剛力の事務所の後輩である高橋ひかる(16)が、「一般の60代の方が、『可愛いなー、可愛いなー、キミ可愛いなー』とか言ったら、つかまりますよ」と苦言を呈したこともあったが、さんま本人は意に介していない様子だ。

  また、俳優でタレントの梅沢富美男(67)は、度々メディアで女性蔑視的な亭主関白ぶりを披露しているが、女性共演者へのセクハラ行為も多数見られる。昨年1月放送の『ぴったんこカン・カンスペシャル』(TBS系)では、石原さとみ(31)と市川実日子(40)に対して、「(鱈は)あまりにもピンクだと純度が良くない。白ピンクっていうんですけどね、ちょうど女の子のケツみたいなもんですよね」や、二人に近寄り「いい匂いがする」などと発言。こちらもセクハラであるという声が殺到し、複数のネットメディアで取り上げられた。

  このように、“大御所芸能人”の言動がセクハラとして非難を浴びた例を挙げるときりがない。

  共演者への過剰なボディタッチやデリカシーのない発言は、一昔前のテレビであれば、たとえ女性が不快に感じていたとしても、笑いとして昇華することが許されてきた。そのため、彼ら芸能界の大御所やテレビ局は、その感覚を引きずったまま、今日まで来てしまったのだろう。

  しかし、視聴者のハラスメントへの意識が高まり、SNSで誰でも意見を発信できるようになった今、テレビでの“公開セクハラ”が許され、笑いとなる時代は終わりを迎えようとしている。一般社会への強い影響力を持つ大御所芸能人やテレビ業界は、早急にセクハラと笑いの線引きを考え直す必要があるだろう。

最終更新:2018/09/18 20:00
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